2010 アコースティックライブ 千葉市民会館 ライブ感想
2月5日、千葉市民会館にて安藤裕子「2010アコースティックライブ」がおこなわれました。安藤裕子単独ライブとしては、はじめての千葉での公演となります。
基本的なセットリストはめぐろパーシモンホールと同じでしたが、めぐろの時と同様にリクエスト曲の受け付けがありました。前回の2009アコースティックライブで新曲として歌われたことのある「青い空」が会場リクエスト曲として選ばれましたが、ねえやんは最初すぐにはメロディーが浮かんでこなかったようでした。ピアノの山本隆二さんはまったくお手上げのようで、結局演奏できませんでしたが、ねえやんがなんとかピアノなしのほぼアカペラな感じで歌ってくれました。短かったけれど、とても美しいメロディーでした。
ねえやんが自身の最も有名な曲である「のうぜんかつら」についてのエピソードを語ってくれました。
最初はすごく嫌いだった祖母と一緒に暮らすようになり、育てられているうちに大好きになった祖母が、先に逝ってしまった旦那さんである祖父にとても大切にされたとよく語っていたこと。
今から10年ぐらい前に仏壇を掃除していたときに発見した祖母の散文詩で、亡くなった祖父に向けて書かれたものがあったそうです。
ねえやんが勝手につけたというオリジナルのメロディーで、その場で歌いながら紹介してくれた。(メロディー付きはけっこうレアかも?)
のうぜんかつらの咲く道を
二人で歩いたものでした
そうよ 二人で ゆきました
のうぜんかつらの咲く道を
「人生お見舞い」の強制起立合唱コーラスを最後に終演となり、ねえやんたちが去ったあとの会場で、見送る拍手の続きから、アンコールを求めるテンポの速い手拍子に変わる。すると、前の方の席から、先ほどの人生お見舞いのコーラスを歌い出す人がひとりふたりと現れる。周りの観客もすぐに理解したようで、次第にそのコーラスの波は広がっていき、やがて会場全体でコーラスの大合唱となった。
「ラ~ラ、ララ~、ラララーラーララー♪」
少し前のねえやんの日記に書かれていたけど、これが神戸会場であったというシチュエーションか、と納得。 (めぐろではなかった)
ねえやんは、とても嬉しそうに 「すごい~」と言いながら再登場。
この会場の大きさがちょうど良い大きさだった。大きすぎず、小さすぎず、会場が一体となる和やかな雰囲気が保てた。そのためか、ねえやんも、めぐろの時よりもリラックスしてたように思う。
「ねえやん、かわいい!」のコールに、「お前がかわいい」と即座に返すところが、やっぱねえやんだなぁ、と思った。
アンコール1曲目は、「いのちってなに」(正式な曲名は不明)。 この曲も早くリリースしてほしいなと思っている、とても元気になる曲。ねえやんが吹くカズーが胸に沁みる。
続いての曲が「歩く」と名付けられている新曲。これはめぐろでも聴いたが、ほんと、何度でも聴きたい感動の名曲だ。
安藤裕子のニューアルバムが本当に待ち遠しいと感じさせるライブだった。