安藤裕子ねえやんに出会った
昨日の記事、「2009 アコースティックライブ 米子コンベンションセンター」の続きになります。
忘れもしない、一年前の今日。
前日の米子コンベンションセンターでおこなわれた「安藤裕子アコースティックライブ」の余韻を引きずりつつ、帰りの飛行機まで大型ショッピングセンターで時間を潰した後、お昼近くになって米子空港行きのバスに乗る。空港に近い道沿いの松林の向こうには青い海が見え、それはさわやかに心癒してくれる景色だった。
空港に到着し、手荷物検査に向かうその時、思わず「えっ?」と一瞬私は立ちすくんでしまった。
私の目に飛び込んできたのは、昨晩の安藤裕子ライブ終演後にすこしだけお話することが出来たねえやんの事務所であるYS corporationの山中社長に、とて~もよく似た人が手荷物検査に並ぶ姿だったのだ。いや、あの独特の風貌に似てる人はそうはいないだろう… しばしドキドキしながら、どうしたものかと迷う。とりあえず手荷物検査に並ぶのを止め、後ずさりするようにコースアウト。
と、その時、前方からニコニコ太陽のような微笑みを湛えたハンチング帽の男性が一人こちらに歩いてくるではないですか。
「え~!」 今度は迷うことなく確信しました。まさに昨晩のライブでギターを担当された山本タカシさんではないですか。
もちろん声かけ、ごあいさつ。
「山本さんですか?」 と私。
「ええ」 ニコニコの山本氏。
「昨日のライブいきました」 と私。
「ああ、そうですか」 とニコニコの山本氏。
「次の飛行機ですか、同じですね」 と私。
「わざわざこっちまで(来られたんですか)」 とニコニコの山本氏。
「ええ、ライブ本当に良かったです。ダブル山本最高ですよ」 ヨイショではなく、本音ですよ。
「どうも」 とニコニコの山本氏。
「あのぉ、安藤裕子さんもいらっしゃるんですか?」 緊張気味に本題に。
「う~ん、もう先行ってるんじゃないかなぁ~?」 と、ちょっととぼけてる様子の山本氏。ねえやんがすぐ近くにいると確信。
山本タカシさんとニコニコで別れたあと、とりあえず手荷物検査に進むことにした私。
手荷物検査場を出たあと、それほど広くない出発ロビーを見て廻る。 ねえやんらしき人はいない。
まだ、出発ロビーに入ってきていないと判断。手荷物検査場の出口近くのロビーベンチで、サインを頂くための準備をして待つことにする。何にサインしてもらおうか少し考えてから、昨日のライブでもらったチラシがあることを思い出す。ねえやんが歌う姿の写真。
そして5、6分以上は待っただろうか、ついに手荷物検査を終え出てきたねえやんを確認。
「ドラマチックレコード」のPVや「the Moon and the Sun.」の「歌が与えてくれたもの」の映像中でも着ていたコートだったからすぐに分かった。そしていつものマスク姿。
手荷物検査場の出口を出てきたところで立ちすくみ、キョロキョロと左右を見て、お仲間を探している様子。
そこへ勇気を出して声をかける私。
「すみません、安藤裕子さんですか?」 こういう時、どうしてもわざとらしくなってしまいます。
「はぁい~?」 手荷物検査を終えたばかりのところを急に自分の名前を呼ばれてきょとんと不思議そうな表情で私を見るねえやん。(目おっきい!)
私はその大きな目にどぎまぎしつつ、
「昨日ライブ行きました。すみませんサインお願いできますか?」と伝え、ライブでもらったねえやんの写真のチラシを差し出しました。さっき山本タカシさんに偶然に会ったことを話したり言い訳じみたようなことを言っていると、ねえやんが、
「サインはいいけど、書くもの…」
「あ、」 ドジな私は、持っていたボールペンを慌てて渡すと、その場で立ったまま、私とねえやんのふたりで、そのチラシの端っこを引っ張り合うようにして書いてもらいました。なので、ねえやんの指先などをまじまじと観察することができました。
鮮やかな黄緑色のマニキュアに、星型のデコレーションがのってました。顔は、眉まで隠れるオカッパの前髪にマスクをしていたので、目のあたりしかわからなかったけれども、目じり上の瞼には、以前、雑誌JILLEで見たことのある薄いピンクのシャドーが入っていました。
やわらかな香水の香りでもするのかと思っていましたが、まったくそういった香りはありませんでした。
「Üchary andrew kids」と書き、その下にいつものニコニコスマイルマークのキャラを描き始めたねえやん。
「ぐるぅぐるぅ」と言いながら(めっちゃかわいい声で)二重丸で輪郭を描いているのを見て、私は思わず、
「わぁ、うれしいー」と声を出してしまいました。そして最後に「Hello.」と書き記してくれました。
やっぱついでに握手もお願いしちゃいました。
ねえやんの指はとても長く、私の短い指の手とは合わない感じで、ちょっと恥ずかしかったです。でも、ねえやんの親指の付け根のふくらみの、すべすべで柔らかい感触は感じられました。
これまでねえやんのライブに10回ぐらいは行っていると伝えると、「ふぇ~」という、どうしてよいかわからないといった反応。(笑)
こういう時、お互い何を話していいか分からなくなるものですね(笑) 他にもなにかしゃべっていたと思いますが、頭が半分真っ白になっていたのであまり覚えていません。ただ別れ際に「ありがとうございます」と「がんばってください」とは言ったと思う。
ねえやんは、「うん、それじゃあねぇ~」と、手を小さく振りつつ、とろけそうなほど甘ったるく優しい声で言ってくれました。そして、エジーさんや、ヤングさん(たぶん)たちの待つところへゆっくりと歩いて行かれました。 しばし、ニコニコ顔のままボーゼンと見送る私。
超間近で見るねえやんは、思っていたよりもずっと小柄でびっくりしました。これまでもライブハウスで、ねえやんとの距離2mほどの至近距離でライブを楽しんだことがありましたが、一段高い舞台にねえやんが立っていたのでよくわかりませんでした。
飛行機に乗り込み、私は自分の座席に座ると、なんかヘナヘナと腰が抜けたようになってしまいました。
ねえやんの座席は、私の席より前の方でしたが、エコノミーの席でした。以前、移動はいつもエコノミーしか使わないと言っていたのはやはり本当でした。
飛行機が離陸し、窓から眩しい太陽の光が差し込むと、
「うわ~、今ねえやんと一緒に雲の上を飛んでるよ~」と、感慨深い気持ちになりました。
羽田に着くまでの1時間弱、それはまさに天にも昇るような夢見心地でいられました。
ライブツアー移動中の大変お疲れのところを呼びとめてごめんなさい。 ねえやんありがとう。 ずっとこれからも応援しつづけます。
安藤裕子ねえやんのサイン
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帰宅してからすぐにサインを紫外線防止のパネルに入れました。 ついでに、ねえやんと一緒に乗った飛行機のチケットの半券と、ライブチケットの半券も、記念として裏に挟んであります。 私の大切な宝物です。