2010アコースティックライブ 熊谷文化創造館 さくらめいと

6/26、熊谷文化創造館 さくらめいと 太陽のホール にて、安藤裕子2010アコースティックライブの最終公演が行われました。
セットリストを兼ねてのライブレポート感想をお伝えします。
曲順等、書きなぐりのメモを頼りにしているので、情報はあまり正確ではないかもなので、あしからず。

安藤裕子2010アコースティックライブ熊谷文化創造館さくらめいと

とにかく、今回は席が近かった。数メートル先にねえやんがいる。アコースティックライブとしてはこれまでで最高の位置。
私とねえやんの距離からすると、学校の教室で歌ってもらっているようなもの。
マイクを通さない、本当の生声もちゃんと聞こえる。これも音数の少ないアコースティックライブならでは。

山本タカシ(タカシくん)、山本隆二(もっさん)、そして安藤裕子(ねえやん)が登場。
ねえやんの衣装は、緑色のゆったりとした衣装に黒のタンクトップとレギンス、そして生足にゲタサンダル。

「はじまりの唄」からはじまる。
ねえやんの顔に今まで見たことがないほどの緊張のこわばりが伺える。
やはり冒頭でいきなりストップ。歌詞が出てこなくなったよう。
「緊張しちゃった(笑)」とねえやん。これですこしほぐれたか。
すぐにやり直して歌い始める。すると、これがなんかすごい。私は感動のあまり、早速一曲目から涙が滲む。ちょっと前までのねえやんからさらにパワーアップしてる…

「TEXAS」
TEXASが二曲目にくるとはちょっとびっくりの私。パワフルに歌い上げる。
間奏の辺りで、急にもっさんの方を向いたかと思うと、苦しげにしかめっ面をするねえやん。
只事ではない様子に、「えっ!どうしたの?」と戸惑う私。
どうやら感情が急に込み上げてきたらしく、涙を浮かべて必死に泣くのを堪えようとしていたのだった。
私も感動で涙が滲む。となりにいた子も同じく涙を押さえていました。
やはりこの曲には何かありますねぇ…
圧倒的な声量で歌いあげてくれましたが、今回のツアー最後の公演とはいえ、前半からこんなに飛ばして大丈夫だろうかと心配になる。

「パラレル」
TEXASに続き、今までにないぐらい歌声が激しいパラレル。声の伸びもスゴイ。

「海原の月」
静かでゆったりとした曲調。間奏の間も、ゆっくりリズムをとるように、クラゲのようにフワフワとなにかを掴もうとしているようなねえやんの指先。
堤監督じゃないですが、「素晴らしい曲を本当にありがとう」と言いたくなります。

(MCタイム)
のうぜんかつらのエピソードを語るねえやん。
そして、のうぜんかつらの原型となった祖母が作った散文詩「のうぜんかつらの詩(うた)」にメロディーをつけた「のうぜんかつら(オリジナルバージョン)」を歌ってくれました。

のうぜんかつらの咲く道を
ふたりで歩きゆきました
そうよふたりで歩いていた
のうぜんかつらの咲く道を

冬のアコの他の会場でも紹介されたことがありますが、そのときはねえやんがその場で思い出しながら歌ったものでしたが、今回は同じアカペラでもしっかりとメロディの分かる完成度の高いものでした。
ひきつづき、ねえやんの「のうぜんかつら(リプライズ)」が演奏されました。

(MCタイム)
「感情を大事にしてあげているのか」ということを最近感じているようで、
「うまくやろうと思って、何年も怒るのをやめてきた」
「怒ることも、悲しむこともあきらめてきた」けれど、「体が泣いてるよ」と人に言われたと。
「怒りを外にぶつけろってことじゃないよ」と念を押すねえやん。
「怒り、憤り、悔しい、悲しい」そういった感情をもっと大事にしてと。

「creamy logic」
アレンジが原曲よりも私は今回の方が好き。エラそうに言わせてもらうと、もっさんのレベルが上がったなぁっていう感じがします。
楽器の名前はよくわかりませんが、ストローのような細長い楽器をねえやんが吹いていたのがかわいらしく効果的に使われていました。

曲名不明の新曲 (他の会場ではタイトルが伝えられていたのか、「私は雨の日の夕暮れみたいだ」らしい)
はじめて聴く新曲でした。安藤裕子の曲としては今までにないタイプの壮大な曲。
目を閉じると美しいビジュアル世界が広がるような、どこか民族音楽的な面も持ち合わせていて、演奏されている間中、私はなんだかびっくりして目を見開き聴き入っていました。こんな斬新な音楽が安藤裕子から生まれてきたことに素直に感動していました。
それに、タカシくんのコーラスが入っているのもカッコ良かった。

「黒い車」(お楽しみ大人バージョン) 冬に聴いた「黒い車」(お楽しみバージョン)の時よりも、「大人」な分だけ、曲調、ねえやんのシャウトの激しさが圧倒的でした。いや、圧倒されました。このあとの曲はちゃんと歌えるのかというぐらい激しいものでした。

(MCタイム)
マゾコーナーの一つ、観客のリクエストに答えるというコーナーの前に、
「あたしもシャイだけど、あたしのところに寄ってくる人も大概シャイでしょ?」というのが笑えた。よく分かってらっしゃる(笑)

前回、千葉の公演で、もっさんのピアノ伴奏なしという失態があったためか、今回のもっさんはリクエスト用に大量の曲の楽譜のファイルを用意していて、もっさんが可愛く思えて笑えた。

結局、リクエスト曲は最初に挙がった「ポンキ」に決定。でも歌い始めがわからなくて、ねえやんが観客に歌詞を訊いて教えてもらうというハプニングも(笑) やっぱり途中歌詞がわからなくて誤魔化して歌詞を即興で変えてきたのは、ファンとしてはむしろラッキー。

マゾコーナー第二弾、ギターコーナー。
新曲「長すぎた日向で」という曲をねえやんのギター一本で演奏されました。
日々の情景が浮かび上がるような、せつないメロディー。

(MCタイム)
「なにか言っておきたいことがあるという方は?」
会場の後ろの方で「赤ちゃんが産まれました」と。しかも、ねえやんの唄を歌いながら赤ちゃんを産んだという。
ねえやん「スゲェ」。会場も沸く。
もっさんが、ねえやんに「ちなみに何歌ったのか?」と言うので、
ねえやんが何の曲を歌ったのかと尋ねると、「パラレル」との答え。
「パラレル?!」これにはねえやんも会場も爆笑。
ねえやん、「勇気をもらいました。明日も生きていけそうです」とのこと(笑)

「Paxmaveiti -君が僕にくれたもの-」
ねえやん、「明日も生きていけそうです」という自身の言葉に曲で応えるように、これからもずっと続くよと歌う。
ライブ後半になっても、歌声の伸びやかさは衰えない。

「夜と星の足跡 3つの提示」
今回、この曲がこういう変化をするとは驚き。
曲の最後はびっくりするほど圧倒的な声量、夜空に向けて歌い上げるよう。今回この曲が一番良かったかも。

「隣人に光が差すとき」
ピアノにアレンジが加えられ、これまでとは少し違った印象になった名曲。最後ちょっとだけピアノと歌がずれてしまったのが惜しい。

「人生お見舞い」
お約束の観客強制参加の合唱コンクールコーナーです。先生になりきっていたねえやん、リアルにオールドミス(失礼!かつ死語)の音楽の先生っぽくて、なんかコワイ(笑)
タカシくんともっさんも強制的に歌わされる。もっさんの最後の「カモン!」が笑えてツボだった。もっさん可愛すぎる。

ねえやんたちの退場の見送りの拍手から、アンコールの手拍子にすぐに変わり、また再び「人生お見舞い」の合唱になる。この変化は今回のツアーで観客とねえやんの距離をずっと縮めることとなった重要なシチュエーションですね。

今回は比較的早い、アンコール再登場のねえやんたち。
ねえやんの衣装は、ライブグッズのTシャツに、スリムタイプのダメージジーンズ。
今回、会場後方にいるPA(PAエンジニア)の山本くん、ピアノの山本くん、ギターの山本くんで、「夏の大三角形」になっているとの報告(笑)
そして、重要な発表!この秋に5枚目のオリジナルアルバムがリリースされるとのこと! ヤッター!!
今月末にオフィシャルサイトであらためて公表するとのこと。
さらに、冬にバンドツアーをおこなうとのこと! 冬にバンドツアー、このパターンもいいかもね。

「問うてる」
やっぱり、生音の問うてるはいいなぁ。
部分的に歌詞を変えてシャウト!する場面がありました。
今回もラストでねえやんのカズーが聴けました。

新曲「歩く」
何度聴いても美しい名曲。イントロから泣ける。
身内の命を愛おしむ、ねえやんの優しさの塊のような曲。
せつなく美しいピアノの音色がたまりません。

どれだけの人が気付いただろうか?
ねえやん、私はちゃんと見ていましたよ。
曲の最後、涙をこらえて歌い、そして最後に深々とお辞儀をしたときに、涙が一滴床に落ちたことを。
顔を上げた時には涙が頬を伝うことはなかったので、そこにはねえやんのニッコリ笑顔だけがありました。

安藤裕子2010アコースティックライブチケット

とにかく今回のライブのねえやん、ハンパじゃない!
ボイストレーニングの成果か、声量がすごく、それを堂々と武器として使っている。
これまでは、少々安定しなかったり、ツアーの終盤には声が出にくくなっていたりしたものだけれども、今回はまったくそんなことはなく、地声の力強さからやわらかいファルセットまでなめらかに繋がり、歌声としての一体感も高まっていた。

そういえば、終演後、エジーさんがロビーでiPhoneで写真撮ってましたね。訊くとやっぱりTwitter用とのこと。実際使われるかどうか分かりませんが。
あと、PA席にアンディーさんもいらっしゃったんですけど、最近少しお太りになられました?(笑) 健康的で良いですけど。
山中社長は相変わらずワイルドに黒くて素敵でしたね。

ちなみに、ゲタサンダルを履いてきたねえやん。動きにくく失敗したとのこと。そういえばライブ中、足元をよく見ていなかったんですが、前半の頃、歌いながら何度か酔っ払いのようによろめいていたのはそのためだったのか(笑)
気付いたらねえやん、裸足で歌ってました。これがまたかわいい。

私はこれまで10回を超える回数、安藤裕子のライブに参加してきましたが、ねえやんの歌声としてはこれまでで最高の出来栄えだったと思います。筋トレやボイストレーニング、あとバレエの練習など、日々の努力が結果に表れていますね。
ちなみに、ねえやんのノースリーブの二の腕見てて思ったんですが、2年半前のアコースティックライブの時にはぷよぷよでかわいらしかったのですが、今回、若干細くなり筋肉質になっていましたねぇ。

コメント

はじめまして。
私も「のうぜんかつら」以来のねえやんファンです。
暫く前からこちらを覗かせて頂いておりました。
内容の充実ぶりからも、サイト主さんが愛情を込めて真摯に運営していらっしゃる様子が窺えて、いつも感心しきりです。
行けなくて悔やんでいた熊谷のライブレポ、読み応えがありました。
詳細な雰囲気まで伝えて頂いて、たいへん参考になりました。
そして、やっぱり行きたかったです(笑)
これからも更新を楽しみにしています。
ありがとうございました。

2010年6月28日 23:10 |  rain-tree

rain-treeさん、コメントありがとうございます。
同じ安藤裕子ファンの方にそのように言っていただけると、とても励みになります。
まだまだ書き足らないこと、充実させたいことがいっぱいありますが、
あせらずマイペースにやっていこうと思ってます。

2010年6月29日 09:40 |  管理人トロル

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