LIVE 2010 JAPANESE POP SHIBUYA-AX 参戦
10月31日、安藤裕子 LIVE 2010 JAPANESE POP SHIBUYA-AX 参戦してきました。
立ちっぱなしはちょいとキツかったけど、
ほんと、SHIBUYA-AXは参戦して正解でした。
バンドライブとしては、これまでで最高のライブと言っていいかもしれない。
言い換えれば、これまでの安藤裕子ねえやんのライブとは、良い意味でかなり異質でした。
でも、二晩も寝ると、ライブ中の細かいことは、心地よい夢だったかのように忘れてしまいますね。
思いだせる限りで、セトリを兼ねてライブ感想を書いてみます。
暗いステージに青い照明が観客に向けて複数放たれる。
パイプオルガン風の音色が会場を包み込む。
次第に音が重なっていき、ステージ上のスクリーンに赤い模様の映像が投影される。
そこへ真っ赤なドレスを着た安藤裕子が登場。 情熱を感じさせる赤!
私は雨の日の夕暮れみたいだ
開演のイントロがそのままこの曲のイントロとなる。
とにかく激しい、ステージ上を飛び跳ねまくりの安藤裕子ねえやん。
圧倒。 頭皮に鳥肌。 目に涙が滲みました。
健忘症
間奏中に、アルバムではフランス語で童話を語っていたところを日本語訳で語りを入れるねえやん。
さらに口笛を吹くねえやん。 いつから口笛吹けるようになったんですか!
2年前のライブでは空気の抜けるような「フューフュー」しか出来なかったのに。(それがかわいかったけど)
そしてなんと、ねえやんがエレキギターの演奏をするではないですか!
マイクスタンドにピックが付いていたので気にはなっていたのですが、まさかまさかの展開!
Green Bird Finger.
ライブでの定番アップテンポナンバー。
ステージにいるねえやんは、かなり激しい歌声とアクション。
ここまでのねえやんは、まるでロックスター。
MC 1
さすがにはじめは、少しだけ息を弾ませていました。
でも、全然大丈夫。
「台風が逸れてよかったね」あと、ボソボソ…
ああ、いつものねえやんだ。なんかほっとする。
New World
ここで、ちょっと一息入れるようにスローナンバー。
最近の私のお気に入りの曲です。なんかクセになる。
ライブではねえやんの力強い歌唱力と、声のかわいさが融合していて良いな。
マミーオーケストラ
前奏はドラムが主張。手拍子が入る。
キーボードの入り方もいい感じ。
私は、変則的な手拍子はちょっと苦手。 一度おもいっきり失敗して恥ずかし!
手拍子すると、ねえやんの歌声に集中出来ないから、本当はあまりやりたくない。
でもねえやんのためにしてあげたい。だから毎回頑張ってる(笑)
み空
すみません、すっかり記憶が抜け落ちております。
雨月
かなり楽器アレンジを加えてきた雨月。
間奏での、佐野康夫さんのドラムワンマンショー。 すんごい連打、すんごいテク!!
「最初はジャブだ…ホラ右パンチ…
おっと左アッパー…
畜生、やりやがったな、倍にして返すぜ」
↑石原裕次郎のこれを思い出しました。
佐野康夫さんのドラムは、とてもメリハリのある、クセのない歯切れよい音。 決してねえやんの声を殺さない。
でもテクニックはすごいから主張するところは主張する。
アコースティックライブの時のシンプルな伴奏もいいけど、こういった音が乱れ飛ぶような伴奏もこの曲に合っているね。
アネモネ
ねえやんのこれまでのライブでは聴いたことのない歌声。 前曲との歌い方のギャップもあって、癒しの天使の声のよう。
「Woman ~Wの悲劇より~」をこれまでライブでやっていないから(たぶん)、こういう歌い方はライブで披露するのは初めてのはず。
court
シンプルなピアノのみの伴奏。 感動の鳥肌と滲む涙。
MC 2
「元気ですか?」
しゃべるパートになるとどうしていいかわからないとのこと。(いつものことです)
「最近いいなぁと思って」 (え、なにが?)
昔、神様にお願いごとの手紙を書いていた。
自分の理想やこうなりたいなぁというお願い。
でも、書いたことが一個も叶ったことがない。
それでも自分はずいぶん幸せだなと思う。
「自分の夢とか理想は、叶ったらおしまいだけど、叶わないままだから夢も見れるし。
みんながいるし、家族なんかもいて、なんか、いいなぁって(笑)
やだ、ひとりで笑っちゃった(笑)」 (む、む、む?)
「じゃあ、歌おうかな、質問はないね?」 (え、え~!?)
質問をする間を意図的に与えないところになんかひっかかりましたが(笑)
忘れものの森
安藤裕子初期のやさしい曲だから、なんかちょっとホッとしますね。
こんな良い声でこの曲を聴いたのは初めてのような気がします。
Dreams in the dark
ねえやんの小さな願いが、やがて大きな希望にふくらんでいくように、ねえやんの歌声も伸びやかに。
海原の月
タカシ君のギターがカッコ良かった。
やはりいつものとおり、泣けるアウトロに鳥肌立てながら酔いしれます。
ワールズエンド・スーパーノヴァ
ねえやんの口から、これまで聴いたことのない歌詞が…!?
テクノ調に背景の映像が投影される。
JAPANESE POP の文字の動きがテクノ!!
むちゃくちゃカッコイイ!!
最初は、新曲かと思っていましたが、そういえば聴いたことがある!
おおこれは、くるりのカヴァーではないですか!
随分以前にCMでこの曲を聴いて気になった曲だったので、それをねえやんが歌ってくれたことが嬉しい。
原曲もハウス・ミュージック、テクノポップ調だけど、ねえやんのアレンジはさらに激しく、テンポが速くて、疾走感をさらに強調していましたねぇ。
これはもう、ライブだけでなく、音源化お願いします!
“ラフラフ&ダンスミュージック!”
実は、YMOやPufumeなんかのテクノポップも好きな私。
ねえやんがこういった曲に挑戦してくれるのは大歓迎です。
伸びやかな歌声と、ノリノリで髪を振り乱し飛び跳ねるねえやん、かっこいい。
「君に、胸キュン。」以外のYMOのカヴァーももっとやってほしい!
ねえやんの周囲はYMO信奉者が多いらしいので、期待大です。
また、ねえやんは長い間奏中、明和電機がつくった電子楽器、音符の形をしたオタマトーンを手に持ち、なぜか屈んだ姿勢でマイクを近づけ、オタマトーンを奏でていたようです。
あまりよく見えなかったけど。 屈んだままその場から動かないもんだから、急に具合でも悪くなったのかと思っちゃいましたよ。
だって、タカシ君でさえ、ちょっと心配そうにねえやんの様子をうかがうような感じでしたし。
問うてる
最後のラーラーラーで観客と一体感。
私、なんか全然声出ませんでした。
MC 3
「明日がくると、思うな~よ~」by ねえやん
Paxmaveiti -君が僕にくれたもの-
この曲の間、立ちっぱなしの疲労のためか、私はなぜかぼぉーっとしてました。すみません。
歩く
ピアノのやさしい旋律。最後はやはりこの曲。
ねえやんのアウトロの叫びが耳に残ります。
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アンコール
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Tシャツの紹介時に、ベースの三浦謙太郎さん(BAZRAの謙太郎だからバズケンと呼んでいました)に向かって、
姐御肌的に「私より年下だから、お前、前出てこい」。
観客のアハハ笑いに「アハハじゃねぇ~よ」(マイケル・ムーアじゃねぇよ的に)
がおもしろかった。
青い空
昔手紙をもらった女の子のために作った曲。
(死にたいという手紙を受け取ったという話のことでしょう)
元気で居てほしい。会場の隅っこにでも、どこかにいるといいな。と思って的な。
そうやってあらためて聴くと、また良い味わいのある曲ですねぇ。
聖者の行進
前曲のアウトロからこの曲のイントロにそのままつながる。
ライブのラストを飾るのは、やはり鉄板のこの曲。
ちょっといつもよりテンポが速く、伴奏と若干のズレも生じ、最後は息切れた感じはあったけど、なんとか歌い切りました。
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今回のアルバムに入っていた「Sleep Tight Mr. Hollow」、「摩天楼トゥナイト」の演奏はありませんでした。
別の会場、おそらく大阪は初日と二日目では若干セトリを変えてくる可能性もありますし、
また、東京では国際フォーラムでもセトリを変えてくる可能性はありますね。
いやぁ~、最近ねえやん成長してるなぁ。
口笛吹けるようになってたし、Twitterで見るかぎり、自転車も乗れるようになってたし、
エレキギターを弾くねえやんにもびっくり。
それにしても今回のライブはとにかく激しい。
特に前半は、JAPANESE POP というより、JAPANESE ROCK ってかんじ。
「安藤裕子は、のうぜんかつらをせつなく歌うだけの人ではないんです」と自ら主張しているよう。
特にここ2年ぐらいのねえやんは、静かながらも感情的で、感傷的な曲ばかりだったので、ここらでマンネリ感を未然に防ぐ必要もあったのかもしれない。
おそらく、アルバム自体が全体的に大人しい仕上がりだったから、そのままではバンドライブに馴染まないとして、かなりアレンジをアップテンポにしてきたと思われます。 MC少なめで歌うことに専念したのも割り切った感じでよかったかも。
東京国際フォーラム、もう今から楽しみです。