『地平線まで』
安藤裕子チャリティCD 『地平線まで』 のご紹介。
『地平線まで』は、東日本大震災復興支援チャリティCDとして安藤裕子ねえやんが急遽企画しリリースした限定シングルです。
震災後しばらくはコメントを出せないほど、安藤裕子ねえやんは大きなショックを受けました。
もちろん、日本全国、とくに関東を含む東日本に住む人間にとって、地震の大きな揺れ、その後の被災状況の凄惨さに大変なショックを受けました。
ライブでもねえやんは語っていますが、「義援金」という言葉を使いたくないと。
これは日本に住む私たち皆の明日の問題だから。
「人助け」ではなく、自分たち自身の問題として受け止めて、いかに「行動する」かということであると。
曲は現在、安藤裕子公式サイト Andrew Page でもフル試聴出来ますが、購入した音源だと、なんだか、かしこまって聴いてしまいますね。 ねえやんの曲に込めた思いが胸にじわりと沁み込んできます。
歌詞を読むと、よくある恋愛などにおける生き別れの「別れ」の歌ではなく、死に別れの「別れ」の曲であることがわかります。
また、「さくら」という言葉は一度も出てきませんが、添えられたねえやん自作の切り絵を見てもわかるように、歌詞では「さくら」をモチーフとしていることがわかります。
世に「さくら」をモチーフとしたJ-POPはあまたありますが、さくらの花びらを死に別れた人に例える表現は、現代にポップスを歌うアーティストとしては安藤裕子以外にはいないのではないでしょうか。
商業主義ではない、いにしえからの日本の美的感性を持ったこだわりのあるアーティストとして貴重な存在だとあらためて思います。
ちなみにこの曲の元々は、テレビCM用に制作されていたもので、また次のアルバムに収録する予定の曲として用意されていたということなので、CM用の別バージョンというか、本来のバージョン、それにもとても期待しています。
継続して応援したいとのことなので、できれば次回ニューアルバムがリリースされた際には、その売上の一部でも今回のように利用してもらえればよいなと私は期待します。
今回のシングル『地平線まで』は、現在ツアー中のアコースティックライブの全会場と、安藤裕子公式サイト Andrew Page での通販で1枚1,000円(税込)で限定販売されています。
安藤裕子 2011 ACOUSTIC LIVE ツアーグッズとともに