「眠りの家」について
安藤裕子デビュー初期の作品「眠りの家」。
マイナーでゆったりとした、深い心の内側をみつめているような曲調であるが、安藤裕子自身には思い入れの強い曲であるという。 以下、音楽雑誌「トーキンロック! 2004年10月号」から部分抜粋でご紹介。
軽くギターでもつま弾きながら作ったという「眠りの家」という曲は、実は、まだ見ぬ安藤裕子自身の息子に送った曲だという。
「大切な気持ちを未来の息子に伝えたくて。 息子が産まれて育ったら、多分恋とかするじゃないですか。 だけど、すべてがうまくいくはずもなくて、たくさん泣いたりもすると思うんです。 でも、人はそういうことを繰り返すんだよ、そして大切な誰かに巡り会うんだよ、って。 あと、息子が産まれた後は息子自身の人生が始まって、私は最後まで一緒にはいれないわけで。 私がいなくなった後はアナタにまかせたわよ、っていう気持ちも込めています。 曲の最後のところ、”僕は行けない/あの海を越え/君がその景色を伝えてよ”ってとこですね。 何か最近、無性に子供が欲しくて。 子供が産まれないままだったら、私、悲しいなあ」
― 子供が欲しいと思ったきっかけを聞かれ ―
「2年ぐらい前に、体調をすごい壊したんですね。 その時、私は子供をちゃんと産めるんだろうかと不安になって。 30までに妊娠しないと厳しいかも、みたいなことを当時はお医者さんに言われたりもしたんで。 あとまあ、一緒に暮らしてる甥っ子が可愛いっていうのもあって、それで子供をフィーチャーした曲をいつか作りたいな、とは思ってたんです」
ねえやん、男の子が生まれることを前提としているのがおもしろい!
ふつう、自分の経験を含めて人生のなんたるかを子供に語るというときに、漠然とですが前提として同性の子供に伝えようという気持ちが湧くような気がしていたものですから。 やっぱりねえやんは中身が男性っぽいんだなと。
それとも、これは男の子が生まれるという予言ですか?
あと、ねえやん、ゲロルシュタイナーの前は、エビアンが好きだったんですね (笑)