LIVE! 清水ミチコのお楽しみ会 “リップサービス”
熱心な安藤裕子ファンであり、芸能界の友人の一人でもあり、ライブでは前説を担当したりと、いろいろ安藤裕子に絡んでいる清水ミチコさん。 DVD 『LIVE! 清水ミチコのお楽しみ会 “リップサービス”』で安藤裕子のモノマネをしているとのことなので、「どれどれ」と、さほど期待せずに見てみました。
LIVE!清水ミチコのお楽しみ会“リップサービス” [DVD]
このDVDは、2007年の清水ミチコ、デビュー20周年記念ツアーの東京公演を収録したもので、17年ぶりの映像作品だそうです。
清水ミチコってお人は、モノマネのレベルもすごいけど、ほんとトークがおもしろくてかわいい人ですね。
自身が心底楽しんで人を笑わせてるから、ライブ会場もなんだか幸せな空気に満ちている。
それにしても桃井かおりのモノマネは完ぺき。 さすがすごいわ。 そういえば顔の雰囲気もなんか似てる気がする。
フジ子・ヘミングは何言ってんのかわかりません…(笑)
えなりくんから哀川翔、そして倖田來未という流れで変化していく展開は意外だった。
まさかこの三人にそのような類似性があるとは! モノマネを追及している人ならではの発見なのでしょうね。
滑舌の良かった頃の黒柳徹子に、これまた立て板に水の田中眞紀子をかぶせていったり、また、ステージを真っ暗にして、あの世の岸田今日子からおどろおどろしくメッセージが伝えられるなど、ブラックユーモア感がたまらない。
松任谷由美の低い声は、歌声もいいけど、どちらかというとトークの声の方が似てるかも。
ミッチャンミチミチの矢野顕子のピアノと歌声は超絶芸。 ほんと器用だわ、この人。
しか~し!
「歌姫メドレー」のコーナーの一発目にいきなり安藤裕子の『のうぜんかつら (リプライズ)』が流れてきたときには、私はショックで言葉を失った。
この安藤裕子のモノマネはヒドイ!
ねえやん、呼吸がやばい。 しんじゃうよ…
「ひでえな、私はそんな過呼吸か!?」と安藤裕子本人も言っていた理由がよくわかるヒドさです (笑)
まったく似てもいない。 でもそれなりに歌えてはいる。
「私は好きな人しかモノマネしない」というトーク中の言葉があったから許しはしますが (笑)
まあ、この歌姫メドレーのコーナーはまだモノマネとしては完成度の低いものを集めたものだと思われ、YUKIなんかはタラちゃんがしゃべっているようにしか聴こえないし。
それより、モノマネ以外にも笑わせてくれるのが清水ミチコ。
DVDのパッケージイラストの中でピアノを弾いている、「目マン」! これにはやられた。
スライド写真で紹介される「目マン」は、清水ミチコが無印のパーカーのフードを被り、紐を目一杯絞り、その絞り切れない真ん中の穴から一つ目が覗いているという、不気味キャラ。
もともとどちらかというと、目の離れた顔の清水ミチコ。 その顔の真ん中に目玉があるというシュールさに腹筋が揺れて仕方ない。
どこまで人を笑わせたいんだ、この人は。 いとしい人だよ。