2012 アコースティックライブ 調布市グリーンホール
安藤裕子 「2012 アコースティックライブ」の最初の会場、調布市グリーンホールに行ってきました。
わりと小さな箱で、アコースティックライブには最適な会場でした。
それでは、セットリストを兼ねての簡単なライブの感想です。 リストにミスがあったらごめんなさい。
『勘違い』
最初から最後までほとんどがファルセットのこの曲。 ホールに伸びやかに響きわたる歌声に、幼少の記憶に帰るよう。 安藤裕子の世界に突入です。
『私は雨の日の夕暮れみたいだ』
美しく力強いピアノの前奏に高まる期待。 音に包まれる快感。
「おーとせぇー!」 激しさと切なさの入り混じる感情の高揚感。
MC
あがっているということで、何度も飲み物を口にする。
「ねえやん、元気?」と声をかけられると、「こんなに緊張しちゃうと元気かどうかわからない」と笑いをとっていました。
『あなたと私にできる事』
ライブではいつも涙なしには聴けない名曲。
ただ、私の思い過ごしか、今回は歌い手の感情に安定感ありすぎた気がします。
こういうと語弊があるかもしれないけれど、若干の「流した感」を感じたというか…
抑え気味で、いつもの激しい感情の発露がなかったわけですよ。
恋愛モロの曲だから、今はそのモードになっていないというところでしょうか(笑)
だから、ライブでは妊娠前のちょっと前ぐらいが一番聴いていてたまらなかったわけか。
『愛の日』
そういえばライブではあまり聴かなかった気がするこの曲が聴けて幸せ。
ピアノとギターの伴奏のアレンジも良くて素敵でした。
『シャボン ボウル』
シャボン玉がゆらりゆらりお空へ飛んでいく様子が思い浮かぶ心地よい曲。
途中、一部歌詞まで飛んじゃいました。
『忘れものの森』
初期の作品で、これぞ「安藤裕子」と感じる、幼少期の締め付けられるようなせつなさと夢の世界への憧憬が入り混じる、安藤裕子自身にとって最愛の子のような曲。
リクエストコーナー
いつもは緩急をつけようとするのだけれど、今回は全部「しっとり」でいこうという感じで組んであるので、なるべく明るい方面でのリクエストの方が、全体としてバランスが良くなるんじゃないかと思う、とのこと。
ちなみにリクエスト曲はフルでは歌いませんので短いです。
『水色の調べ』
前奏中にねえやんが思わず「うまーい!」と言ってしまうぐらい、セトリにない曲をすんなり弾きこなすもっさん。
ねえやん自身は歌詞カード見ながらでも、ちょっとあやしいところがあったりして。
「この頃激しいんですよ、痴呆」 なんじゃそりゃ。
リクエストの声に、『鬼』はやりたくないと言うねえやん。 なぜ? 激しくて疲れるから?
それでもファンによる執拗な『鬼!』という鬼のような連呼に笑った。
でも、関東圏では前回のLIVE 2012 「勘違い」 東京国際フォーラムでやるはずだったのに出来なかった『鬼』だからこそのリクエストであったことを、ねえやんはちゃんと理解していただろうか? まあ、短く演奏することの難しい曲ではあるから単純にそれが理由かも。
『TEXAS』
聴いていて気持ちいいなぁ、たぶん歌っていても気持ちいいのだろうなぁ。 だからよけいに短く感じて残念。
『よいこのクルマ』
私もライブで聴くのは初めてだと思う。 かなりの部分歌えていなかったねえやん。
「こんなにも歌えない曲が自分の中にあったとは…レコーディングやったっきりだよね、ライブでやってないよね…まぼろし」とのこと。
「よいこちゃん」のはずなのに、安藤裕子が生み出した子の中では一番かわいそうな子だね。
『Slow Tempo Magic』
私がこれをライブで聴くのも、なんか初めてのような気がするなぁ。
けっこう好きなんだけど、この曲、強いビートが特徴だから、あまりアコースティック向きではないような。
でも、さすがそこはアレンジでカバー。 ちゃんとアコースティックでも聴かせてくれました。
『SUCRE HECACHA』
きれいなメロディのピアノ伴奏にうっとりする。 ああ、こういうアレンジすればアコースティックでもこんなに気持ちの良い曲になるんだ。 ずっと聴いていたいなぁ。
『Summer』
「やったー!」って心の中で叫びました。 大好きな曲。
夏が終わった今やるというのもいいですね。 ねえやんのボイトレされた伸びやかな声がCD音源との明らかな違いで、これはこれでいいですねぇ。
『それから』
最近の曲では一番好きだなこの曲。 思わず一緒に口ずさみたくなる。
『陽のかげる丘』
うわぁー!やったよ、あのDVDに収録されている「あの時」 (2008アコースティックライブツアー) に聴いた以来だよ~! いいなぁ。
早く音源化お願いしますー! もうガッキーに気を遣わなくていいから。
『海原の月』
安藤裕子最大のヒット曲なのでライブではすっかり定番曲となりましたが、やっぱり何度聴いてもいいですねぇ。 ただ、『あなたと私にできる事』と同じくこの曲も恋愛ストレートな曲なので、歌い手として少し以前よりも思い入れのようなものが薄くなったのではないかと感じましたがどうなんでしょ?
もっさんのピアノ伴奏の美しさはピカイチ最高。
『聖者の行進』
ライブ終盤ということで、少し声が出にくくなっている箇所はありました。 また、曲の後半のアレンジも、あまりボーカルに負担のかからないように伴奏主体になっていて、「あっさりめ」の『聖者の行進』という印象でした。
その分、タカシくんのギターが光っていた。
以下、アンコール後
MC
・ 「物販」のお話
Tシャツのデザインにある英語は、『Good bye』という新曲の歌詞の英訳だそうです。 ぜひ訳して歌詞を予測してみて下さいとのこと。
夜空色のヘアゴムは、『夜と星の足跡 3つの提示』をテーマに作ったものだそうです。
・ 「秋の大演奏会」の紹介
来年10周年を迎える安藤裕子の前夜祭的な位置づけだそうです。 なるほど。
ねえやん、東京スカパラダイスオーケストラがフルで言えなくて、「東京スカパラ…」で止まっちゃいました(笑)
「池ちゃんが来るならレキシの『ほととぎす』が歌いたい!」といったけれど、ひとまず『林檎殺人事件』だろと言われたとのこと。(両方やっておくれ)
『飛翔』
前回、LIVE 2012 「勘違い」 東京国際フォーラムでは、ねえやんが「あの状態」でしたので、こちらの記憶にあまり残らなかったというのが正直なところですが、今回はちゃんとゆったりこの曲を堪能できました。
『はじまりの唄』
やっぱり最後はこの曲で、ゆったりしっとりとエンディング。 さようなら、また今度。
今回は、私自身なんら気負うことなく、アコースティックライブをゆったりとした気持ちで味わいたいなと思って観に行きましたが、安藤裕子ねえやんも、いつものとおり最初緊張はしているようでしたが、曲目が進むにつれて、間に入れるトークにも余裕が出てきたように感じました。
今回気づいたことですが、ねえやん、少し声が低くなったような気がしました。
トークも、歌っている最中も、「あ、研ナオコの声になってる」(笑)という場面がありました。
あこがれの歌手が研ナオコだということで、着実に目指すところに近づいているような気がします(笑)
これもボイトレの成果でしょうか。
11月の秋の大演奏会も楽しみ。 たぶん新曲も多く入れてくるのではないかと思います。 (もしかするとニューシングルを引っ提げてかな?)
Tシャツの英語が気になりますね。