未発表新曲 『Good bye』のTシャツ英語歌詞の和訳

2012 アコースティックライブのツアーグッズであるTシャツに書かれた英語は、安藤裕子の未発表の新曲『Good bye』の歌詞の英訳とのこと。 前回の調布のライブで、ねえやんから、「ぜひ訳して歌詞を予測してみて下さい」と言われたので、すでに翻訳されている方もいるかもしれません。

『Good bye』のTシャツ歌詞の英訳

元々日本語の歌詞を英語に訳したものを、再び日本語に「歌詞」となるように訳することは歌詞のセンスの問題もあり、ちょっとばかり難しいことです。 でも、まずは直訳してみて、あとは歌の雰囲気を自分なりに想像して楽しむぐらいはできるかな? ということでとりあえず訳してみました。

“Good bye” さようなら

Let's raise our hands
さあ、手を上げてみよう

So we can scoop the pouring sky
どしゃぶりの空をすくい集められるから

Why I engraved all those visions in my open eyes
私の開かれた目に刻んだすべての光景はなぜ

Is so this day does not wither away
今日がしぼんでしまわないの

Let's carve forever lasting counting songs
ずっと刻もう、歌を数え続けることを

On moss blooming rocks
苔の花咲く岩の上で

Now let's cross over the fallen trees in front of us
今、私たちの前にある倒れた木々を越えて行こう

High above our knees
私たちの膝の上で激しく

The sprouts that have been covered in mud and disappeared
泥で覆われ、姿を消していた芽達は

Shall be reborn into the sunlight of the summer
夏の日差しの中で生まれ変わらなければならないんだ

What will the ancient mountains take from your hands as they roar?
古代の山々が轟くときあなたの手から何を奪うのだろうか?

The wind finds her faded voice and gently caresses your hair
風は彼女の消えかかった声を見つけ、やさしくあなたの髪をなでる

The ends of tomorrow that the light points to
明日の終わり、それは光の地点

Is where someday anyone shall be able to reach
いつか誰もが到達できなければならない場所

And now the dancing sea in front of me
そして今、私の前で踊る海

Who's tears did you gather?
あなたが集めたのは誰の涙?

I will one day hold up a drop of my circling life
私はいつか私のめぐる命の一滴をつかむ

Now let's cross over the fallen trees in front of us
今、私たちの前にある倒れた木々を越えて行こう

And dance high above our knees
そして私たちの膝の上で激しく踊る

The sprouts that have been covered in mud and disappeared
泥で覆われ、姿を消していた芽達は

Shall be reborn into the sunlight of the summer
夏の日差しの中で生まれ変わらなければならないんだ

One drop of the merciful rain
やさしい雨の一滴

One drop of your tear
あなたの涙の一滴

(lyrics by UCHARY ANDREW)

私は、 『Good bye』というタイトルに最初は「ドキッ」としました。 まるで安藤裕子というアーティストが「さよなら」を告げているように思えたからです。 そんなことは関係ないとは思いますが、このタイトルはなんだか引っかかりました。

私が訳した文をチェックしてもらっていた母から、この歌詞は東日本大震災に関する内容ではないかと言われました。 「なるほど! そうかもしれない」

倒れた木々を越え、泥の中から芽吹き、生まれ変わる命への強さを秘めた慈悲深い応援歌ではないかと。

『Good bye』というタイトルは、決して帰ることのできない震災以前の時へ向けた決別の言葉であり、
「もう、後ろを振り向かない、明日を迎えて乗り越えていくんだ」という熱い決意のメッセージとして受け取れるような気がします。

<2013/3/3 更新>
この記事の執筆時点では、曲名をTシャツにあるとおりの 『Good bye』と表記しておりますが、「安藤裕子×西本智実スペシャルプレミア・シンフォニック・コンサート」終了時点で公開されたセットリストによると、実際の正しい表記は日本語カタカナで、『グッドバイ』のようです。
この記事本文中では訂正せずそのままと致します。ご了承下さい。

コメント

どうも、お久しぶりです。
サイトは毎日チェックさせて頂いているのですが、
どうもコメントする気にならず、ご無沙汰していました。

待望のフルアルバム発売、勘違いツアー、
アコースティックライブ参加等々、色々ありましたね。
この一連の流れで私も思うことはありましたが、
やっぱり安藤裕子が一番好きなアーティストである事に変わりはないです。

海原の月MV聖地巡礼の鬼気迫るレポは圧巻でした(笑)。
最近更新スピードが落ちていらっしゃるので、
「ねえやん愛が薄れたのかな」と勝手に思っていましたが、
トロルさんのファンぶりにはまだまだ完敗です!

ところで、この新曲Good Byeの英訳、
私もしようしようと思って、先延ばしにしていたので、
どうも有難うございます。

歌詞を見る限りでは、どうやら勘違いツアーで披露した、
琉球音階で作られた沖縄民謡っぽい新曲のようですね。
ねえやんが、木、幹、葉っぱ等の言葉を使って説明していた曲です。

私の記憶と照らしあわせてみると、

So we can scoop the pouring sky
→「溢れる空を掬えるように」

On moss blooming rocks
→「苔生す岩の」

The sprouts that have been covered in mud and disappeared
→「泥に塗れて消えた芽吹き」

後は最後の2文は、
「恵みの雨や、一滴 私の涙、一滴」
だった気がします。
あれ、でも「your tear」になっていますね。

確か「苔むす岩の」の部分と同じメロディで、
「千歳の雨」という詞があったのと、
「私もいつか捧げましょう」という詞があったのも覚えています。

the fallen trees in front of us
の部分がサビだった気が。
「我の前に倒れた木々~」だったかな?

トロルさんの訳詞はそのままで素晴らしいです。

友人の母の死、東日本大震災、祖母の死、そして妊娠出産。
そういった経験を経て、安藤裕子が「命」について再考して生まれた新曲。
ASA-CHANGがパーカッションで参加しているらしいです。

早く、音源を聴きたいですね。
秋の大演奏会で演ってくれるかな?

2012年10月7日 15:45 |  にょろ丸

にょろ丸さん、コメントありがとうございます。

毎日更新チェックしてくださっているとのこと、ありがとうございます。
それに対して私の最近の更新度が低くて大変申し訳ない気持ちです(汗)
正直なところ、一つの記事を書くのにけっこう時間とられちゃうんですよね。
それに、根拠のない情報や自分の思いだけを発信するわけにもいかないと考えているうちに、ついついさぼり気味になっていました。

「思うことがある」との正直なお言葉に私も思わず頷くところはありますが、
B型女性の性格はよく理解しているつもりなので、逆にこれが安藤裕子という人だよな、と私は自分に納得させています。

よって、安藤裕子愛が薄れたわけではありません(笑)
適度なさぼりは、安藤裕子という人と長く付き合っていくための一種のテクニックです(嘘)

「勘違いツアーで披露した、琉球音階で作られた沖縄民謡っぽい新曲」とのご指摘、大変参考になります。

残念ながらライブ中私は曲そのものに惹かれていて、歌詞をまったく失念しているので気が付きませんでした。

となると、未発表新曲というタイトルはまずかったですかね?
まあ、タイトルを告知した上で歌ったわけでも、音源がリリースされているわけでもないので、ぎりぎりOKかな?(笑)

今回、歌の背景がまったくわからなかったので、ほぼ直訳程度にとどめましたが、
実際の歌詞はやっぱり良い雰囲気ですねぇ。
「命」を謳うということが、これからの安藤裕子の歌の核となっていくのでしょうね。

秋の大演奏会がますます楽しみになりました。
ありがとうございました。

2012年10月8日 00:44 |  管理人トロル

初めてコメントさせていただきます。
こちらのファンサイトを知ったのは比較的最近で、私がねえやんの唄に出会ったのと、同じくらい衝撃がありました。
その割に、チェックはたまにしか……で、すみません。
英語の歌詞を和訳する人、ライブの歌詞をかなり覚えている人など、みなさん、すごい集中力です!(負けました)
 せっかくなので、和訳歌詞の内容を辿って感じたことを書きます。やはり、震災に関係する唄、そして「応援歌」との言葉に共感です。私もまったく同じことを思いました。さらに言えば、つらく苦しい日々を送る人々や、思いを残して去って行ってしまった人々への切なる「祈り」を感じます。しかも、千年以上前のできごとも彷彿とさせる部分は、スケールが大きく圧倒されます。
そんなねえやんの心の純粋さが大好きです。

今日はここまで、と思いましたが、カミングアウトを一つ。
 実は私も「海原の月」のロケ地探訪をした一人なのです。行川アイランドの入口に立ったとき、チケットの改札に入ったところを撮ったと気づきました。トンネル入口は、門が閉まり施錠してあっただけで完全閉鎖という感じでなく、警備の人が時折開けて巡回しているかな、という状況でした。
干潮時の海辺がどこなのか散々探し回りましたがわかりませんでした。だれかおせーて。

2012年11月28日 02:28 |  kinta

kintaさんコメントありがとうございます。
最近はサイト更新もままならずで申し訳なく思っています。

『Good bye』という曲、果たして震災に触発されての曲なのか?
また、この歌詞がのっていたという曲がどことなく沖縄チックな曲調だったことから、
ねえやんが大好きな沖縄をイメージして唄っているのか?
それとも、どこというわけではなく、普遍的な希望の曲なのか?
その辺ちゃんと意識してもう一度聴きたい!(笑)

行川アイランド行かれてたんですね。
実は記事には書きませんでしたが、あの日、ある抜け道を見つけていまして、
「もしや」と思い、行こうと思えば行けたのですが、
それをやると明らかな違法行為になるので思いとどまりました。
後で調べたところ、やはりそこから園内に入れるようでした。
ちょっとアドベンチャーな侵入方法となるようでしたが。

コンクリの廃屋で青い海をバックに歌っていたり、風船が飛ぶトンネルのところなどは
あの園内での撮影なのは分かっているのですが、岩場の海辺のところははっきり分かりません。
近くではあると思いますが、もう少し離れた別の場所なのかもしれません。

2012年11月29日 18:14 |  管理人トロル

トロルさん、レスをありがとうございます。
ぼんやりしていて、今更のお礼です。

歌詞については、相当な深読みですね。
沖縄との縁が浅からずあるわけなので、琉球音階に触発された部分もあるのでしょう。
ニラカイナリリヒは、琉球絡みですよね。
ニライカナイ(理想郷)をもじったのでしょうか。
私もダイビングで毎年のようにお邪魔しています。

2012年12月6日 01:59 |  Kinta

コメントの投稿

ブログ内検索


カテゴリー

最近の記事

アーカイブ

フィード

* RSS 2.0 Atom

 

    ucadkids