「Live 2013 HELLO & goodbye」 渋谷公会堂

2013/11/24に行われた「安藤裕子 Live 2013 HELLO & goodbye @ 渋谷公会堂」にいってきました。
安藤裕子が渋谷公会堂でライブを行うのも、2008年にC.C.Lemonホール時代に追加公演をプラスして2日連続でやった公演を含めてこれで4回目。
ここはねえやんにとって相性のいい会場のような気がします。

安藤裕子 Live 2013 HELLO & goodbye 渋谷公会堂

場内が暗くなりしばらくして突然鳴り響く激しくも軽快なテンポのピアノ演奏!
えっ? もうもっさんは舞台でスタンバってたの?
でも、舞台にいるようには見えない。

すると、「わぁ!」などとどよめき、拍手がわき起こる観客席後方。
私は今回は後方の席だったのであわてて横を向く。

安藤裕子ねえやんをはじめバンドメンバー全員、そしてなぜかマネジャースタッフも加わった一行が舞台後方より登場。 ねえやんは手に扇子のようなもの?(よく見えなかった)をヒラヒラさせ、そのあとをメンバー達がぞろぞろと連なり観客とタッチを交わしながら縫うようにして進み舞台に上がる。

ねえやんの衣装は吸い込まれるような深みのある青いノースリーブのドレス。

「うぃーっす!」とねえやん、観客席も「うぃーっす!」
「声が小さーい!」 観客席「うぃーっす!!」
「静かにしろ!」 なにやら覚えのあるやりとり。 受ける観客。

「っていうのやれって言われました」(笑)
ここ(渋谷公会堂)はドリフターズの聖地だということで、ドリフ(8時だョ!全員集合)をまねた入場としたんだそうです。 さすが、アンディやもっさんなどはドリフ世代ど真ん中。 ねえやんでギリか、むしろ「加トケン」世代か(笑)
自分たちが子供の頃に夢中になっていた、あの視聴率50%の伝説のお化け生番組がメイン会場としていた舞台で、今は自分たちが主役でやれているんだという喜び(笑)が伝わってきました。

「”緊張するのは、自分がカッコつけたいからだ” と、ある誰かに言われました。 ということで、私はカッコつけですけど頑張ります。」
として本番スタート!

『サリー』
デビュー曲からのスタートは10周年を飾るにふさわしい。 またちょっとこれまでにないアレンジもいい。
英語の冒頭「… Happy Birthday to me」から伸びやかで力強いナチュラルボイス、そしてふわりふわりな気持ちいいファルセットが交互にくる感じで、座り心地のよいシートと相まって揺りかごのような夢心地。

『完全無欠の空と嘘』
ニューアルバムからの最初の1曲がライブにふさわしいこの曲で良かった。 この日のねえやんはとても声が出ていて、自分の座席の位置関係もあるかもしれないけれど音圧がすごかった。

MC
豊崎愛生さんのライブにお呼ばれされたときに、観客全員が全部の曲でペンライトをもって振っていて、それの一体感が素晴らしかったので、「私のライブでもペンライトやりたい、初日に間に合わせてくれ」とマネジャーに言ったけど「無理」ということで、「じゃあ来年作ろう」ということになっているそうです。 その練習として今回「エア・ペンライト」をやってもらおうということになりました。

「目指せアイドルへの道。 私だって可愛く生きたかった」(笑)
「かわいいよー!」と会場の声に、「お前らに言われてもな…」と、ひねくれ者なねえやん。

『絵になるお話』
会場総立ちでエア・ペンライトの腕が前後に振られる。
なかなか壮観でしたが、曲の後半は腕が疲れてきました。 ペンライトは1曲が限界だわ。

『ローリー』
「ポン、ボポン!」80年代ゲーム効果音というか、YMOチックな音遊びの前奏が良かった。 もっさんが喜んでやってそう。
ブリブリなアイドルソングですが、ねえやんの歌唱力がすでにアイドルのそれを越えちゃってるし…(笑)
間奏のギターがカッコよかった。

この曲で今日はもうアイドルは卒業だそうです(笑)

『ここに臨む丘』
ここはアルバム通りの順序できました。 すでに安藤裕子は、伸びやかで大人っぽい歌唱のこのような曲の方が似合う人になってますね。
歌声が男前というか、凛々しいと思える時があるかと思った次の瞬間には、乙女な雰囲気を漂わせる歌い方に変化していたりして、歌声だけに絞っても1曲の中にこれほどまでに多様性を表現できるものなんだと感心します。

『美しい人』
しっとりとした大人の雰囲気のイントロ。
歌詞通りにゆったりと揺れるような心地よさ。 たしか昭乃さんのコーラスが入っていたと思うんだけど、それがまた良かったな。
エンディング付近のねえやんの”ファ~ーーー”とどこまでも伸びるファルセットの心地よさに思わず目を瞑ってしまう。

『いらいらいらい』
ウィスパーボイスでゆっくり呟くように歌い出し、ドラムがドロドロとおっかない雰囲気。 ステージが暗く赤く染まる。

『貘砂漠』
ここもアルバム通りの順序で、前曲と間をおかず始まる。
後半、だんだんテンポが上がっていって、もっさんのキーボード演奏の動きが”人”に見えなくなってくる(笑)
何か化け物に乗り移られたかのように狂気じみて素早く激しく、しかも正確な動きをするものだから余計に怖い。 『エクソシスト』的というか。
ドラムもまた同様。 たぶん彼らは人間じゃねぇ。
あと、舞台照明がLED照明に全部取り換えられて新設されたためなのか、以前より特殊な効果が出来るようになったようで、かなりの激しい点滅とドラムの音圧で、テンカンと心臓発作が同時に起こりそうな異様な感覚に陥りました(汗)

MC
今回は、”アイドルから妖怪へ”というコンセプトでやってみたという。 うん、後半はまさにそんなホラーな感じでした。
以降は”人間に戻って”やっていくとのこと。

なんでも長く続かない性格で、小中高と部活を1年おきに変えていたとうエピソード。
バスケ部 → 新体操部 → バレーボール部 → 生徒会執行部 → テニス部(1日) → 空手部 → 料理部
(たぶんこの順番)
音楽は楽しいから続けられたと。

『悲しみにこんにちは』
小さな恋の曲として紹介されたのがこの曲。
「あー、これだよ、こういう曲で自分は安藤裕子の世界に引き込まれたんだ」ということを曲が始まると同時に私に思い出させてくれた。
それと同時に「人間世界に戻れた」という安心感も(笑)

MC
「喋るのがね、うまくならないんですよね。 伝えたいことはいっぱいあるけど…」

遠方(沖縄かな?)のお姉ちゃんと甥っこが帰ってきたエピソードで、一人で思いだし笑いをしだすねえやん。
昔はとても賑やかな家だったけど、おばあちゃんもいなくなり今はすっかり空洞のようになってしまった。

基本明るい性格のお母さんは、ねえやんの陰鬱なしゃべり方が嫌いで、「あんたほんとに嫌な感じ」って言われるそうな(笑)
日常の(なにげない)時間や、人の顔を見るのが好きだと。

「人生というのはほんとあっという間ですね、私ももう折り返しです。 いつまで生きてるんだが知りませんが、生きてる間は楽しく生きてたいですね。」

『六月十三日、強い雨。』
ねえやんにとっても私にとってもこの曲は”家族”とか”命”のイメージの強い曲です。

『Aloha ‘Oe』
鎮魂歌に感極まってねえやん最後泣いてしまいました。
もっさんはねえやんの歌い出しに合わせて音を出そうとするものですから、ちょっと長めの間が出来ましたけど、そのため、より高ぶる感情が伝わってきました。

『ようこそここへ』
きたー! この曲を待ってました。 ねえやんのすごい歌唱力に引き込まれます。
ここからライブの終盤に向けてのカタルシスを煽るかのような盛り上がり。

『愛の季節』
これまで聴いたライブとはちょっと違ったアレンジでした。 特にねえやんの歌い方が、あえてちょっとぶっきらぼうにしているというか。 それでいて、とても力強くかつ切ない。
後半で、情感たっぷりに叫ぶようにして歌い上げるのに会場全体が圧倒されました。 何度か「愛してるー!」という叫びを繰り返すのは言葉にならないほど凄かった。

『隣人に光が差すとき』
安藤裕子10周年を飾るにふさわしい曲。 でもこれは次にくる曲のためのステップ。

『聖者の行進』
やはり定石通りにこの曲につなげました。
ドラム、キーボード、ギター、ベース、そして天に向かって吠えるように叫ぶ安藤裕子が渾然一体となり昇華。
“内なる情念”を”外へ向けての表現”へと置き換えようとする、その能力の全てをバンド全体で出し切った、そんな感じで圧倒されました。

アンコール MC
物販紹介からのMC。
「いつまで声が出るだろう、体が動くだろう、そんなことばかり考えている。 儘ならぬ暮らしをしている人もいる中、私は幸せものですから、ここで歌っていようと思う。」

『グッド・バイ』
今回聴くのがこれまで以上に音の広がりがあるような気がして良かった。
「歌のうまさ」という面ではもしかしてこの曲が一番だったかも。

『サイハテ』
ライブのために生まれたような曲。 イントロが始まると自然発生的に会場総立ち。
もっさんのキーボード演奏が「芸術は爆発だぁ」(笑)的にスゴイことになってる。
今回、この曲を聴きたいがためにライブに参加された方も多かったのではないかと思われますが、出し惜しみしてラストにもってくるところが心憎いね。
最後、歌い終わったところで舞台天井から「ぱーん」とはじけて無数のキラキラの花吹雪がヒラヒラ落ちてきました。 ちょっとドリフ的に(笑)

バンド全員で手繋ぎ万歳礼。 スタンディングオベーションで会場大団円。
なんか、ねえやん泣いているようにも見えました。 (遠くでよく見えなかったけど)

今、サイコー!の大満足な安藤裕子ライブでした!

安藤裕子 Premium Acoustic Live “聖者の行進” / 東京 EX THEATER ROPPONGI
次は六本木!

安藤裕子ツアーグッズ ハンドクリーム&タオルのセット
UCADハンドタオルと、乾燥のこの季節にありがたいレモンのさわやかな香りのするハンドクリーム。
安藤裕子も常用している大好きな香りだという、レモングラス+ユーカリ+ティートゥリー+ペパーミントをブレンドしたものだそう。 小さな容器にいっぱいに入っているので、ぷるんぷるんのクリームが蓋の裏にもべったり付いちゃっているので開けるとき注意。

コメント

トロルさんこんにちは!確かCCレモン08の夏ツアーでしたよね?前回は。渋公は音響がいいような気がします(最後の方だけベースが若干ハウリングしてましたが)あの建物は老朽化でどうやら建て替えが決まっているみたいですね残念です。
永作さんの「四十九日のレシピ」を観てから行ったので、アロハ・オエ特に良かったです。

2013年11月26日 14:04 |  TAKE3

TAKE3さんこんにちは

バンドツアーとしては前回は08の夏ツアーでしたが、渋公としては今年の5月のアコースティックツアーが直近でしたね。

渋公は建て替えが決まってるんですか、残念ですね。
前回の東京オリンピックでも使われたらしく、さすがに耐震基準的にまずいんですかね?
近くにある代々木競技場もオリンピック競技場ですし、あっちもそろそろなんでしょうか。

映画まだ見てないんですよ、今度見に行こうと思います。
大阪公演でもねえやんアロハ・オエの時に泣いたらしいですが、今回も泣いちゃいましたね。
映画の公開前にはあまり泣いて歌っていた記憶がないのですが、映画に感化されたということもあるのでしょうか。

2013年11月26日 20:19 |  管理人トロル

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