1. CD/DVD

アコースティック・ミニアルバム 「Acoustic Tempo Magic」発売決定

安藤裕子初のアコースティック・ミニアルバム「Acoustic Tempo Magic」が 2014/3/12にリリースされることが発表されました。

2008年1月から続けてきたアコースティックライブツアーで奏でられてきた1st Album「Middle Tempo Magic」からの代表曲のリアレンジ・バージョンを中心に、Premium Acoustic Live “聖者の行進” @ EX THEATER ROPPONGIで初披露された新曲「世界をかえるつもりはない」も収録。
この曲は、部分的に中島みゆきの『ファイト!』にメロディーが似ているところもあるけれど、もっとずっと張り裂けんばかりに激しく、歌い始めからの強烈なパンチ力で圧倒するゾーンとウィスパーボイスの弛緩ゾーンを行き来するような、まったく不思議なインパクトのある、安藤裕子には珍しい「他者に向けての応援メッセージソング」です。
その他、原田知世の『早春物語』のカバー曲もあるとのこと。

演奏陣は、山本隆二、山本タカシという定番メンバーに加えて、設楽博臣、鈴木正人、前述のPremium Acoustic Live “聖者の行進”にも参加していたヴァイオリンのCHICA、チェロの笠原あやの、そしてスペシャルゲストに東京スカパラダイスオーケストラのNARGOも参加しているという、プレミアム構成のアコースティックアレンジになっているようです。

ずっと待ってた初めてのアコースティックアルバム。 ミニアルバムのリリースとしては10年ぶり。
これはとっても楽しみ。

今から早すぎるけど、第二弾のタイトルは「Acoustic Merry Andrew」かな?(笑)

<収録曲>
slow tempo magic
黒い車 feat. NARGO(東京スカパラダイスオーケストラ)
早春物語(原田知世カバー曲)
隣人に光が差すとき
聖者の行進
世界をかえるつもりはない(新曲)

<初回封入特典>
収録曲「黒い車」Music Video(フルレングス)を超先行視聴ができる安藤裕子デザインフライヤー
※期間限定視聴:2014/3/11 正午~2014/4/11 正午。スマートフォン/タブレットPCのみ視聴可。

■ Acoustic Tempo Magic (MINI ALBUM)


早春物語:原田知世

はっぴいえんど 『風街ろまん』

安藤裕子が音楽を志し、曲作りのお手本として最初に手にしたアルバムがはっぴいえんどの『風街ろまん』でした。

はっぴいえんど『風街ろまん』

大瀧詠一、細野晴臣、松本隆、鈴木茂の4人のメンバーで構成されたはっぴいえんどは、日本語でロックを歌うことを定着させたパイオニアとも言える存在。 先日、大瀧詠一さんが亡くなられましたが、多くの音楽雑誌などが追悼特集をしており、日本の音楽業界に多大な功績があったことを伺わせます。

はっぴいえんどが解散してからずっと後に生まれた安藤裕子が、音楽の指南書探し中にこのアルバムを手に取った理由が、なにげにジャケットを見て「お、細野晴臣じゃん、若いな」的なノリだったらしいのですが、これが安藤裕子にとっては運命的な出会いで、のちに安藤裕子が音楽で世に出る後押しをしてくれた恩人である堤幸彦監督との縁を取り持ったのもこのアルバムだと言っても過言ではありません。
はっぴいえんどとの出会いについては、以下の記事で具体的に安藤裕子本人が語っています。
参考: WOWOW 渋谷Live! ザ・プライムショー 出演

1970年代初頭に「日本語ロック論争」なるものがあり、ロックは英語で歌うべきか、日本語で歌うべきかの論争が繰り広げられていたそうですが、そのロックのメロディーに日本語の歌詞を乗せることを是とする決定打となったのが、1964年の東京オリンピック以前の失われてしまった東京の風景を懐古的な想像で描いたという、この『風街ろまん』だったのです。

全く時代が異なるので、現代人が想像するロックの世界観とは隔世の感がありますが、高度経済成長時の未来志向でめまぐるしい時代の激流に、懐古という形で逆らおうとする姿勢はたしかにロックですね。 70年代を象徴する”しらけ”の最先端だったのかもしれません。


『風をあつめて』 はっぴいえんど

『グッド・バイ』 アルバム感想

安藤裕子 7th アルバム  『グッド・バイ』

タワレコ新宿店で『グッド・バイ』を発売日を待たずにフライングゲットしてきました。
今作『グッド・バイ』は、安藤裕子のアルバムとして最高傑作と呼べるものでした。
長い迷いの闇を抜けてようやく辿り着いた完全新生安藤裕子の誕生を祝福したい気持ちです。
まさに「原点回帰と進化」。 大満足です。

ようこそここへ
これから壮大な物語がはじまるんだと思わせるような鳥肌が立つイントロダクション。
やわらかくしっとりとした繊細な歌声から、サビの力強い歌声への盛り上がりの変化の爽快さが秀逸。
アウトロのストリングスは『海原の月』にも通じる大人の恋の余韻。
あまりの完成度の高さに、どうしてこの曲にタイアップが付いていないのか不思議でならない。
やはり、宮川弾氏と安藤裕子の組み合わせは最強です。

完全無欠の空と嘘
どこを切り取っても安藤裕子の伸びやかな声に惚れ惚れします。
「アルバムに酸素を送るべく」という宮川弾氏のアレンジだけど、安藤裕子らしさのある明るいノリの、これぞ本当に待ち望んでいたJAPANESE POP。

ローリー
まったくもってねえやんが大好きな、楽しくてかわいくてガーリーな曲調。
80年代の「まさにエキゾチック!」な雰囲気を存分に楽しめるビーチソング。
安藤裕子とサザンとの共演もアリかも?と思わせるノリのよさ。

ここに臨む丘
心地よいアコギのイントロに、風のように乗せてくる歌声。
エッジの効いた声質でDメロを歌い上げるところが珠玉。
遥か地平を臨む丘に立つ安藤裕子の姿が目に浮かびます。

サイハテ
まさにバンドライブのためにあるような力強いアップテンポナンバー。
疾走感のあるねえやんの歌声と伴走(奏)するピアノの乱れ打ちがたまらない。

いらいらいらい
安藤裕子のこれまでの曲に似た曲はあるだろうか。 ヘビーで骨太なところはエルロイに近いけれど、スローテンポでビートを刻む曲調はよりシリアスなイメージ。 朗読が入るところはねえやんらしいというか。 アルバムでもバンドライブでも、ど真ん中にくるべき曲。

貘砂漠
前曲に引き続きスローテンポでビートを刻むイントロから激しいサビへの流れは”只者じゃない感”が半端ない。 安藤裕子が素人時代にすでにあった曲というから驚きです。 ギターがすごくかっこよくて、アンディさんも、素人安藤裕子からこの曲を聴かされた時はさぞ驚いただろうなぁ。

愛の季節
安藤裕子渾身の愛のテーマ曲。
身近にある小さな愛をそっとやさしく慈しむ感情を、ここまで情熱的な一曲にしてしまったことに、ただ驚くばかりです。 もうこれは芸術の域です。

Aloha ‘Oe アロハオエ
「送り出すさよなら」これは今の安藤裕子の心に大きく占めているもの。
鎮魂歌をこのタイミングで歌うことは運命だったのでしょう。
やさしさに満ちた歌声に涙を禁じ得ません。

グッド・バイ
震災後、生まれた娘を抱いて歩く道の上でできた曲だという。
やはり、この曲は震災をテーマにしていたんですね。
別れと出会い、それは命の曲。

タワレコ新宿店 安藤裕子コーナー
タワレコ新宿店 安藤裕子コーナー

安藤裕子10th Anniversary 衣装&パネル展
安藤裕子10th Anniversary 衣装&パネル展

安藤裕子 秋の大演奏会 着用衣装
秋の大演奏会 着用衣装

秋の大演奏会 着用衣装 アップ画像
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安藤裕子『グッド・バイ』ポスター
裏はポスター

「安藤裕子×Flags×TOWER RECORDS新宿店スペシャルLIVE」の抽選も無事当選してほっとしました。
会場は思っていたより収容人数は多いかもしれません。

■ 安藤裕子 7thアルバム 『グッド・バイ』 (Amazon)

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