『グッド・バイ』全曲先行試聴 @ iTunes の印象
安藤裕子7枚目のニューアルバム『グッド・バイ』リリースまでいよいよあと半月となりました。
これに先行して、iTunes Storeにて『グッド・バイ』の全10曲の90秒先行試聴と、『Aloha ‘Oe アロハオエ』の配信プレオーダーが始まりました。
『Aloha ‘Oe アロハオエ』のプレオーダーについてはCD購入まであえて我慢するとして、全曲の試聴はとても嬉しい。
各曲90秒での印象は、もう「最高」です。
安藤裕子の新曲としてとても新鮮なのに、同時に日本のポップスとして慣れ親しんだ王道のメロディーにそれぞれが通じていて懐かしさをも覚えるという不思議な感覚。
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1曲目 『ようこそここへ』
いきなりやられました。 刹那の間に鳥肌が立ちました。
アルバム終盤に持ってきてもよかったんじゃないかと思うぐらいの、いきなりのクライマックス!
いい!好きですこの曲。 こういうのずっと待ってました~
爽やかなのに、同時に甘い切なさをも湛えてもいるという反則的な美しさ。
航空会社かなにかのCMに使われていてもおかしくない浮遊感のあるキャッチーなメロディーに聴き惚れます。
2曲目 『完全無欠の空と嘘』
疾走感がたまらなく気持ちがいい~ ファルセットが走る~
以前カヴァーした、くるりの『ワールズエンド・スーパーノヴァ』にちょっと似てるところがあるね。
3曲目 『ローリー』
70年代~80年代のかわいらしいアイドルソングのよう。
4曲目 『ここに臨む丘』
安藤裕子らしいマーチングソング的な明るい希望がみえるキラキラポップス。
5曲目 『サイハテ』
ライブでの盛り上がりは必至のテンポの速い圧倒的なはじけっぷり。
どこまで声が続くか勝負するねえやん。 呼応するピアノの乱れ撃ち。
6曲目 『いらいらいらい』
新木場サンセット2012で披露されたあの曲がこれですね。
ライブでは不思議なオープニング曲として強い印象をもった曲でした。
「次のアルバムの先頭」という私の予想は外れましたが(笑)
7曲目 『貘砂漠』
ばくさばく(笑) この「大人鬱テイスト」は『雨月』枠でしょうか。
ライブ中盤あたりにくるとカッコいいでしょうね。
8曲目 『愛の季節』
すでにライブで何度か聴いており、また、このアルバムの会場販売の予約手続き中も近くで音源がリピートされるなど、何度も聴く機会がありましたが、それでもなお繰り返し聴きたくなる「愛の名曲」です。
9曲目 『Aloha ‘Oe オロハオエ』
ハワイアンが原曲なのに、実に安藤裕子らしい完成度の高いバラードに仕上がっています。
「やっぱり私は安藤裕子が好きなんだなぁ」と改めて思わされ、なんだかほっとします。
10曲目 『グッド・バイ』
安藤裕子が今回おそらく一番思い入れがあるであろうアルバムタイトル曲。
沖縄音階チックなメロディーに乗せて、人生の普遍性をテーマに強く生きることを称える心響くラストナンバー。
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このアルバム『グッド・バイ』のコンセプトは「原点回帰と進化」ということですが、今回の試聴を聴く限り、むしろ、ジャケット写真に象徴されるように、10年前のミニアルバム『サリー』とは似て非なる現時点での安藤裕子が、ここから改めてスタートをきったのだという気がします。
録音音楽とライブ音楽とを切り分けるのではなく、安藤裕子の歌声がライブ演奏時のそれに近く、ギャップを無くしてきたという印象です。
ポップで疾走感ある前半までと、スローテンポで荘厳で深い感動を与えてくれる後半と、ライブのセトリにそのまま使えるバランスのとれたアルバムです。 今回は意識してキャッチーで、聴かせるためのアルバムとして練りに練った構成だと思わせます。
「暗い曲しか出てこない」なんて言っていたけれど、蓋を開けてみたら一皮どころか二皮もむけた感じで、実に気持ちの良い印象。
もしかすると、今回のアルバムはファーストフルアルバム『Middle Tempo Magic』の時と同様、現時点での本当のあるがままの安藤裕子自身ではないのかもしれません。 ある意味自分を飾り、本音を押し殺した面があったかもしれません。
しかし、”ポップスは人々が暮らしの中で見る夢”でありたいとする安藤裕子の考えに従えば、リスナーに「夢を見せる音楽」という意味において今回のアルバムはまさに「原点回帰と進化」になっていると思います。
(まだあくまで90秒での印象に過ぎませんが)
いくつかの曲で不思議と共通のイメージが私の目蓋に浮かびました。
“夕闇が迫る、沈む太陽の光に煌めく海原…”
何なのだろう、この感じ… これが「グッド・バイ」?
早く全貌が知りたい。
■ iTunes プレビュー 『グッド・バイ』
(このページの試聴では30秒の試聴ですが、”iTunes で見る”をクリックしてiTunesを起動すると90秒試聴となります。)