1. CD/DVD

沖祐市『Gospel』 / 「真夜中の列車のように~Midnight Express」

東京スカパラのキーボーディスト沖祐市氏の”顔”そのもののジャケットアートワークが楽しいソロアルバム第二弾『Gospel』。 このアルバムの5曲目「真夜中の列車のように~Midnight Express」のヴォーカルを安藤裕子が担当しています。

沖祐市『Gospel』ジャケット

「真夜中の列車のように~Midnight Express」の聴き始めには、これが安藤裕子のヴォーカルとは気付かないぐらいの聴き慣れない艶のある低い歌声。 一番近いところで「雨月」、それもアルバム収録音源の方ではなく、最近のライブで聴くことが出来るようになった安藤裕子が理想とする力強く低い声。
ゲストヴォーカル参加は、こうやって別の一面を引き出してもらえるのがいいですね。

疾走する列車の如く流れるようにリズミカルで明るく、あえて音をこもらせたような欣ちゃんのドラム演奏が痺れる大人のナンバー。
聴けば聴くほど味が出てくるようで、最近、ジャズとかボサノヴァにうっすら興味を持ちだしてきていた自分にはタイムリーな1曲でした。

さて、このアルバムは『Gospel』というタイトルですが、所謂、”ゴスペル調”の曲があるわけではありません。 あえて言うならば、アルバム中の各曲の美しいメロディーに、”Gospel”という言葉の本来の意味を当てはめて解釈するというのがよいのかもしれません。

沖祐市『Gospel』ジャケット裏面
ジャケットの裏側は、切手風にデザインされた各曲ごとのシブいイラストになっています。

■ 『Gospel』 沖祐市 (Amazon)

豊崎愛生 9thシングル曲『CHEEKY』 書き下ろし楽曲提供

声優さんであり、歌手、女優さんでもある豊崎愛生さんの9thシングル『CHEEKY』(2013.8.28 発売)の表題曲『CHEEKY』を安藤裕子が書き下ろしました。

豊崎愛生 9thシングル曲『CHEEKY』

この情報は10日程前にナタリーなどで既報でしたが、その時はまだ「タイトル未定」ということでした。 そしてこの度「CHEEKY」という、ちょっと小生意気でガーリーでキュートなタイトルを冠しての公式発表です。

“キラキラのポップソング”ということらしいですが、
それならば、ぜひぜひ安藤裕子ねえやんにも歌ってもらいたいな。

楽曲提供は、ガッキーこと新垣結衣さんに提供した『陽のかげる丘』以来ですが、残念なことに、あれから安藤裕子本人による『陽のかげる丘』のセルフカバーはライブを除いて今だにないままです。
ずっと期待し続けているんですけどね。

今回の『CHEEKY』もそうなってしまうのでしょうか。

せめて、次のライブのリクエスト曲として『CHEEKY』を無理にでもお願いしようかな。

2013/9/8 更新
豊崎愛生『CHEEKY』感想

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コトリンゴ『友達になれるかな?』 & 能年玲奈

今回はちょっと変わった切り口で。
突然ですが、NHK朝ドラ『あまちゃん』見てますか? あのドラマはいろいろ見どころがありますが、最大の見どころはやはりヒロイン女優そのものの魅力でしょうね。 でも、ここで能年玲奈ちゃんを取り上げるからといって、安藤裕子ねえやんとどんな関連があるのか? なんてことはたいして期待出来ませんので悪しからず(笑)
まずは、コトリンゴさんのアルバム『trick & tweet』に収録されている『友達になれるかな?』についてご紹介します。

コトリンゴ『trick & tweet』

人と人は不思議な縁でどこかでぐるぐるつながっているもんだなぁと思う今日この頃。

コトリンゴと安藤裕子との縁。 それは2005年から2006年にわたって放映されていた、とても印象的な月桂冠のCMでの音楽競演?が最初です。 安藤裕子はデビュー3年目でやっと世間の注目を広く集め、私が安藤裕子を知ったタイミングでもありました。 コトリンゴはこのCM曲がデビュー曲となり、いきなりの注目新人となりました。 このCMシリーズを通して2人の優れた女性アーティストを知ることができたことを感謝します。


月桂冠CM集

震災後まもない2011年5月の六本木ヒルズでのライブで観た生コトリンゴさんは、この世の人とは思えないほどフワフワした人でした(笑) 安藤裕子ねえやんのフワフワとはまた質が異なるものでしたね。 近いところで例えると、矢野顕子さんを若くしてさらに妖精度を増して透明感を求めたような… そもそも坂本龍一氏の耳に留まりデビュー出来たわけなので、その歌唱はもちろん、その人柄や世界観が教授の好みの琴線に触れたのでしょう。 そういえば、矢野顕子さんのものまねで天下一品の清水ミチコ嬢が、熱い安藤裕子ファンであるのも、縁が縁を結ぶ不思議なループの一つ。

安藤裕子が『友達になれるかな?』の歌詞をコトリンゴに提供することになったことに、どういったいきさつがあったかは知りませんが、月桂冠CMの縁をコトリンゴが大切にしようとしたのではないでしょうか? 上記ライブ中も、月桂冠のCMで安藤裕子と縁があったことを語っていたのはコトリンゴさんの方からだけでした。(あの頃のねえやんは、愛するお祖母さんを亡くされたばかりで、かつ、自身の妊娠も公にしないままお腹を隠しながらのライブで、それどころではないボロボロの精神状態のようでした。)

そろそろ本題に。
まず、『友達になれるかな?』の楽曲としての印象ですが、シンセ打ち込み系のエレクトロな楽曲として仕上がっています。 サビではエコーとともに一気に膨らむ高揚感が心地よい。

ねえやんはなぜ『友達になれるかな?』というタイトルの歌詞を書いたのでしょう。 コトリンゴさんと友達になりたいと思ったからでしょうか?(笑)
タイトルのセンスは、ravex Feat. 安藤裕子の『悪い子見つけた。』に通じるものがありますね。 まるで幼い子ども視点(笑)
でも、この『友達になれるかな?』の歌詞の内容からは、幼い子どもがはじめて会う子と友達になれるかどうかを案じているような、そんな生やさしい内容ではないことが読み取れると思います。

一見、タイトル通りの幼い言葉を並べつつ、相手への憎悪や戸惑い、苦悩を表し、その上で、傷ついた自らの心と相手の存在を許すことで、諦観と寛容の境地から前向きに力強く相手を受容していこうと心を定めた、その固い決意を示しているように思えてきます。

つまり、これは安藤裕子自身の、世界平和に対する考え方の一つのアンサーを示しているのでは! …と考えるのは少しおおげさ過ぎますか?

————————————————

ねえやん作詞の『友達になれるかな?』ではないけれど、同じ『trick & tweet』の3曲目『つくりごと』が、Youtube上で能年玲奈ちゃんの画像スライドショー動画のBGMに使われていました。 放送中のNHK朝ドラ『あまちゃん』の主人公アキを演じている時とはまた違い、これが全部同じ子だと思えないほど、子供っぽかったり、大人っぽかったり、いろいろな表情を見せてくれています。 曲の雰囲気にもぴったり合っていて、今回のブログ記事タイトルに「能年玲奈」の名前を入れたのは、この動画が「じぇじぇ!かわいぃー!」と、どうしても紹介したかったからだったりします(笑)


のうねんのつくりごと(能年玲奈 × コトリンゴ)

この能年玲奈ちゃん、どことなく安藤裕子ねえやんと、性格に共通点がある気がします。
特技は絵を描くことだったり、読書やアニメやマンガ好きの基本インドア派。 かと思えば、実はステージでエレキギターをかき鳴らすパンクでロックな趣味をもっていたりします(出演しているカルピスウォーターのCM内では、かき鳴らすマネごとで表現されていましたが)。 演技以外の時は人見知りでキョどっていたりするところなんかは昔のねえやんのようで、見ているこっちが楽しくなります。 でも、この子は自分に素直でまじめで頭のいい子だなと思います。 ブログを見ていてそう思いました。
全盛期の広末涼子の雰囲気に少し似ていたり、ポスト綾瀬はるかの呼び声が高いとか。 愛嬌そのままに、まっすぐいい女優さんに成長していってほしいものです。

さらに、安藤裕子ねえやんと能年玲奈ちゃんとの繋がりを強引(笑)に探すと、
能年玲奈は、ローティーンファッション雑誌『ニコラ』のモデルだった新垣結衣に憧れて、同じく『ニコラ』のモデルとなりこの世界に入ったこと。 新垣結衣は、そのデビューアルバム『そら』の3曲目『陽のかげる丘』で作詞作曲をつとめたのが安藤裕子です。

また、ねえやんが学生時代から親交があり、ライブ衣装ではいつもお世話になっているヒロミチナカノ(中野裕通)さんの、トンボ学生服の広告に能年玲奈が2008年に出ていたらしいのですが、詳細は不明。

そして、これこそまさにですが、『あまちゃん』の生みの親である脚本家が宮藤官九郎であること。 安藤裕子の女優時代(笑)の代表作である大ヒットTBSドラマ「池袋ウエストゲートパーク」(I.W.G.P.)の脚本が宮藤官九郎でした。(チーフ演出は、これまた安藤裕子の恩人である堤幸彦。)

あと、おまけのちょっとした発見ですが、能年玲奈がイメージキャラクターをつとめる、Ne-net(ネ・ネット)のこれなんかは、映像表現的に安藤裕子の『忘れものの森 』のPVを彷彿させるものがあるような気がします。 前ゴロゴロが横ゴロゴロになっていたり、カクカク笑顔がどちらもかわいかったりだとか。

というわけで、ちょっと強引でしたが、コトリンゴ 『友達になれるかな?』についてと、能年玲奈と安藤裕子のちょっとした関連性についてでした。

2015/1/23 更新 「安藤裕子と能年玲奈の共通点」追加
能年玲奈主演映画『海月姫』公開中、安藤裕子がNHKドラマ10 「全力離婚相談」 の主題歌を歌い、その曲名が『人魚姫』だった。
(ちなみに、先日、映画『海月姫』のイベントに参加してきました。 念願かない、生で能年玲奈ちゃんを見ることができました。)

2014/4/25 更新 「安藤裕子と能年玲奈の共通点」追加
それぞれが関わる映画で、「海月(クラゲ)」が関連する。

  • 安藤裕子
    映画『自虐の詩』の主題歌「海原の月」を担当。
    それにちなみ、雑誌企画でクラゲをモチーフとした衣装でのグラビア写真がある。
    「海原の月」のMVではクラゲの足に見立てたヒラヒラを振る。
  • 能年玲奈
    映画『海月姫』でクラゲオタクの月海役となる。
    自身のブログではクラゲっぽい衣装を着た写真をアップ。クラゲの足に見立てたヒラヒラのリボンにこだわる。

2014/2/17 更新 「安藤裕子と能年玲奈の共通点」追加

  • 基本、外に出るより、おうちで絵を描いたりモノづくりしているのが好き (ひきこもりぎみ)
  • 森とか木のあるところが好き
  • 「なんか」が口癖
  • 話し下手 (間があいたり、ぼそぼそとしゃべる)
  • 他人からすると意味不明な突拍子もないことをたまに言う

2013/8/22 更新 「安藤裕子と能年玲奈の共通点」追加

  • 体の大きさのわりに手の指がすごく長い (こういう人は繊細でナイーブ、内向的な傾向があるとか)
  • 繊細でナイーブ、内向的なくせに目立ちたがり屋なところもある
  • ゲストの時は借りてきた猫状態なのに、自身がパーソナリティーを務めるラジオでは、イキイキして性格が少し大胆になる

2013/6/7 更新
にょろ丸さん、ご教示いただきましてありがとうございます!
ねえやんは、能年玲奈ちゃんのこと以前から知ってたんですね。


チュール 『その瞳、意味深』

■ コトリンゴ 『trick & tweet』 (Amazon)

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