2. ライブ

池上本門寺 「Slow LIVE ‘15」 出演決定

毎年恒例となっている、東京・池上本門寺・野外特設ステージで行われる大人の野外ミニフェス“Slow Music Slow LIVE”が今年で12回目を迎え、名前を“Slow LIVE”と名前を変え、9月4日(金)~6日(日)の 3日間開催されます。 初参加の安藤裕子は9/5出演です。

野外、しかも荘厳なお寺という、いつもと雰囲気の違うステージは今から楽しみです。

会場:東京 池上本門寺・野外特設ステージ
http://lultimo.jp/smsl/

LIVE 2015 「あなたが寝てる間に」 @ 中野サンプラザ

LIVE 2015「あなたが寝てる間に」ツアー最終日の2015/4/24東京会場である中野サンプラザ公演に参加。
ずっと謎のままだった(9年も)、あの『TEXAS』のタイトルの謎が、今回、とうとうこの夜に明かされたのであった。(他の会場ではどうだったのだろう?)
これは安藤裕子ファンとして、ある意味このライブにおける最大の収穫だったのかもしれない(笑)
そのことについては後ほどのお楽しみ。

中野サンプラザ
アイドルの聖地として親しまれている中野サンプラザ。 2020年から2024年にかけて取り壊しが予定されています。 これが私にとって最初で最後とならなければいいですが。 また、今回の安藤裕子のバンドライブが、この「アイドルの聖地」でなければならなかった理由も後でわかります。

開場入口前ロビー2階にて、CYANのスナップ隊の撮影エリアでかわいい女子がにこやかな笑顔で撮影されてましたね。 読モさんの撮影とかあんな感じなんだ、へぇ。

ライブ お花
二人の安藤裕子ファンの名前がありました。 清水ミチコと大塚愛。 絶対会場のどこかにいますね。

ライブ開演。 薄い黒幕の向こうにバンドメンバーが透けて見える。

なにやら不思議な音色が聞こえてきました。 それはだんだんとズンドコズンドコと。
幕が開き、安藤裕子の登場。 ズンドコはそのまま曲の前奏として。
流行のオンザ眉毛の前髪パッツンに後ろは背中の半分ぐらいまで伸びたロングヘア。 薄いクリーム色の洋服に、ねえやん自身で縫い付けたという白い小さな花々のデコレーション、インナーのエメラルドグリーンがチラリとみえる。 ねえやんにしては少し短めのスカート?もしくはキュロットも、デコデコキラキラの飾りが縫い付けられています。 足下は白のスニーカーで春らしい軽やかな印象。

森のくまさん
やっぱり今回のアルバムでこの曲が一番好きだなぁ。とあらためて実感。
「残念無念」のところが頭の中から離れない。

大人計画
かっこよくておしゃれな曲だな~。
スポットライトがカラフルで、まさに『あなたが寝てる間に』のジャケ写のイメージ通り。
各奏者による終盤の畳みかけは見事。

MC
メイク道具を忘れたというねえやんは、あきのさんに誕生日プレゼントとしてメイク道具をもらったとか。
ねえやんの誕生日は表向き5月9日(本当は嘘だけど)。 だから少し早目の誕生日プレゼントだね。
今日のねえやんのMCは、ずいぶんとぶっきらぼうでちょっと変なテンションのしゃべり方。 照れ隠しというか緊張隠しというか。
とにかく今回のライブは「春だし、気分をアゲアゲでいこう!」という方針のように伺えます(笑)

Live And Let Die
アルバムで聴いていてもそうだったけど、スルメのように聴けば聴くほど味わいを感じられる曲。

RARA-RO
他のライブでも何度かやっているので省略。

MC
寂しいですよ。1年とか2年とかに1回だけの七夕みたいに見る景色だから。
「元気ですか!」のねえやんからの問いに、答えたのはよくて2割。 普段のねえやん自身が省エネタイプだから要求はしないけどさということで。
ここで懐かしい曲もやろうと思っていると。 「なんでこのタイトルなんですか?」ってずっとライターさんに問われ続けていて、あるライターさんはすごい深読みをして、「好きさ手ですね?」「全然違います」なんてやりとりも。
「ずいぶん経ったから話そうかなと思うんだけど、何年前だったか、あそこにいる山本隆二(もっさん)が結婚をすると言うんですね」 もっさんはこのMCの間も、静かなメロディーをキーボードで意味深に奏でている…
「えっ?もっさん、一生独身じゃないの?…」ここでウケを狙っていたみたいだけど、会場は当たり前だといわんばかりの無反応に、ねえやん「あれ?」そこで会場爆笑。
「はたから見ても言葉足らずな感じが伝わってくるじゃないですか」(ねえやんもな(笑)) 「きっと彼女は足りない言葉に泣いたりもするんだろうなぁと思って、でももっさんはもっさんなりに足りない言葉を何かで埋めようとするんだろうなと思って」 「だから、二人が仲良くやっていけるといいなぁと思って作った曲なんです」 「その時、もっさんが来てたTシャツのロゴが…『TEXAS』」 会場爆笑とともに拍手喝采。
「言葉足らずだけど仲良くしましょ♪」

TEXAS
もっさんがさっきから一人でポツンと弾いていた意味深なメロディーがそのまま『TEXAS』のイントロに繋がった瞬間、なんだか、ほんとブワァ~と涙溢れてきたぁ~(泣)
あんなMC聴いた後だから、曲の中身が今までとは違って聴こえて新鮮な感じ。 大切な仲間へのやさしい思いに満ちていて素敵でした。

You
アルバムでは松田聖子風をかなりそれっぽい感じで意識して歌っていることもあり、従来からのファンとしては、「ちょっとこれは安藤裕子の歌の世界ではないな」という引っかかりがどこかにありましたが、ライブでは、いわゆる録音芸術とは違いその辺りのくどさのようなものが取れ、ライブらしい素直な安藤裕子の歌い方となっており、元々の曲の良さが引き立ったすっかり安藤裕子の曲として聴くことが出来ました。

MC
今日のライブは、安藤裕子がアイドルになるということが目的であるとねえやんが伝えると、事前に買った「ヒカリング」が暗い会場に点灯しはじめる。 私もライブ開始前より指にはめてスタンバイしていました。 楽曲を提供したことのある豊崎愛生さんのライブに行ったときにしみじみ憧れ、「私もアイドルになりたい! 長年、薄幸そうな妖怪のように怖い顔して歌うお姉さんとしてやってきたから…」と思ったそうです。(笑)

「なりたい」というものの、そもそもアイドル文化がないということで、アイドル教頭?の山本隆二がいろいろ指導してくれるという。
学校法人の説明からということで、もっさんが説明を始める。というか、「もっさんって普通にしゃべれるんだ」ということがむしろ衝撃(笑)
聖アンドリュー学院(St.ANDREW学院)ということだけれども、今日これからいきなりの卒業式という展開。 「高校最後の学園祭だよ!」とねえやん。 卒業式、学園祭いったいどっちなんだ?(笑)

ヒカリングの説明をはじめるもっさん教頭先生。 盛り上がるところで「ヤイ!」とヒカリングを振って頂きたいと。 会場が中野サンプラザなので、「中野ブロード!」(もっさん)「ウェイ!」(観客)。 「ロープ!」(もっさん)「ウェイ!」(観客)。 「ヘミング!」(もっさん)「ウェイ!」(観客)。 「バイザ!」(もっさん)「ウェイ!」(観客)。 「マイ!」(もっさん)「ウェイ!」(観客)。 「シナ!」(もっさん)「ウェ…?」(観客)。 「シナ」ときたら「トラ」だと。 マイ・ウェイと言ったらシナトラ(フランク・シナトラ)だからだそう。 「わかんないよ!」とねえやん。 最後に、「ショウ!」(もっさん)「ウェ…?」(観客)。 ショウといえば照英さんだと。 それ、ウェイじゃなくエイじゃん(笑)

さっきの『TEXAS』の説明の時の、もっさんの寡黙で言葉足らずなイメージとは全然違う感じがウケました。

うしろゆびさされ組(うしろゆびさされ組 カバー)
「生徒諸君、スタンダッププリーズ!」というもっさんの掛け声で会場総立ちに。
「アイドルグループってさぁ、AKB48じゃなくて、おニャン子クラブなんだよね、お姉さんが子供だった頃はさぁ!! 秋元康は若い女の子集めてアイドルグループを作ってたんだよぉ!!」と、なぜかロックンローラーのようにがなり立てるアイドル安藤裕子。
「うしろゆび!」(ねえやん)「うしろゆび」(観客)、「さされ組!」(ねえやん)「さされ組」(観客)

おニャン子クラブ派生ユニット「うしろゆびさされ組」による「ハイスクール!奇面組」の主題歌。 1月のNHK BSプレミアム「The Covers」出演時にも披露されてましたね。
舞台前方に飛び出て跪きギターをかき鳴らすカッコイイ設楽博臣さん、それに絡むねえやんが、どう見てもやっぱりアイドルじゃなくてロックンローラーなんだよね。

君に、胸キュン。-浮気なヴァカンス-(YMO カバー)
ねえやんのしゃっくりみたいな「キュン!」っていうのが耳に残る。
どうせならこの流れで、以前からやりたいとずっと言っている、イモ欽トリオの『ハイスクールララバイ』のカヴァーもやっちゃえばいいのにと思う。


「妖怪のように怖い顔して歌うお姉さん」に戻ったのか? 大きく体を前後上下に揺らして声の出る限り歌い上げました。

MC
「息が切れて… アイドルって大変だね。 歳だから疲れちゃったぁ」(あ、まだアイドルだったんだ)
“みんなと楽しく遊ぶ”というのが今回のツアーの最大の目標で、ふざけたかったと。
デビューして12年ぐらい経つ。 自分のためだけに曲は作っていたけれど、その曲を誰かに褒められたいという気持ちもあり歌手になったのだけれど、やはり初めの頃は人前で歌うということが出来なかった。 MCも声が小さくてマイクに入らないから、MCになるとPA(音響)さんがマイクのボリュームを急いで上げたりしてた。
だから私も音楽で遊んでみたいなぁということで、アイドルになりたかったんだ。 歌ってなかったら私は欠落した人間だと。

大人になって辛かったのは、明日の自分に期待がもてなくなったこと。 どこまでも開けていると思っていた明日が妙に色褪せた時があって、「全部見えちゃった、自分の人生このぐらいまでだな」と思った時が一番辛かった。 そんな時、母親が「自分は50歳を過ぎるまで明日が楽しみで仕方なかった」という言葉を聞き、自分の明日に期待してあげたいとそれから思うようになった。 ままならないことの多い人生だけれども、そんな自分を慰めてあげたいと今は思っていると。

人魚姫
「いったーりきたーりの…」 「ただ一度の命だと…」
静かなピアノ伴奏がやさしく美しい。 バンドライブなのにアルバムよりもスローテンポかつ音数を減らしているのが、セトリのタイミング的にむしろほっとする。

MC
この間、偶然昔好きだった人と道ですれ違ったと。 相手は気づいてない。 悲恋に終わったときは、悲しくて悲しくて、自分の人生これまでかなと思うぐらい悲しかった。 でも、その人を見て良かった。 「今の自分は、この人との恋が終わってここにいるんだな」と思ったんだと。

のうぜんかつら(リプライズ)
そうかぁ、『のうぜんかつら』はねえやんのお婆様とお爺様との間の愛の形を歌っただけではなく、ねえやんとその彼との間の悲恋の曲でもあるんだなぁ。
「あなたが揺れちゃって あたしは迷っちゃって いつか一人になって」 「二人の時間も泡みたいになって あなたの匂いを一人捜していた」 『のうぜんかつら』の元になったというお婆様の散文詩にはない、そういった歌詞の部分は、ねえやんの個人的な経験からくる感傷ではないかと思っていたので納得でした。 私が安藤裕子の曲に惹かれたきっかけも、実はこの部分のフレーズがTVCMを通して胸に突き刺さったからであり、安藤裕子と自分を繋いだ歌詞として最も好きなところです。

レガート
この曲が『のうぜんかつら』の後にきたところで、これはそんな悲恋を越えて今の安藤裕子の幸福な心境を歌っているのだと腑に落ち、しっかりとした繋がりを感じました。

73%の恋人
アルバムで聴くよりもずっといいですねぇ。 大人のせつない恋を歌い上げています。
ねえやんのファルセットで幻想的に飾るアウトロに、鳥肌が立つほど感動しました。

MC
この間、『風立ちぬ』を観ていて心に響いたという言葉を語る。 ねえやんはうろ覚えで語っていたので、正確には以下の言葉となります。
「創造的人生の持ち時間は10年だ。 芸術家も設計家も同じだ。 君の10年を、力を尽くして生きなさい」
という、高名なイタリアの航空機設計者カプローニの劇中の言葉でした。(実際のカプローニが言った言葉ではなく、あくまで宮崎駿監督が創作して主人公の夢の中で言わせた言葉ですが)
私も『風立ちぬ』の劇場鑑賞時にこれが最も心に響いた言葉だったので、ねえやんと近い感性や心境下にあったんだと嬉しく思いました。

「自分のためだけに曲をいっぱい作っていた。 でもふと心が抜け殻のようになって、もう歌えないかなと思ったことがあった。」
「中学生ぐらいの女の子が親との関係が悪く、居場所がない、死にたい」というお手紙をくれた。 自分に出来ることはないなと思いつつ、一緒に泣いてあげることは出来るんじゃないかと『青い空』という曲を作った。
彼女がその後どうなったかはわからないけれど、でも、人のために曲を作ったのに、その曲に自分も救われたと。

青い空
「泣かないで 優しい瞳でずっと側にいた」 「あなたに見せてあげよう 哭くように歌う空」 「あなたに見せてあげよう 咲くような朝陽を あなたに全てあげたい 明日と青い空」
彼女の魂にしっかり届いただろうか。

世界をかえるつもりはない
この曲は、ある意味で安藤裕子の一つの到達点だと思う。
この世を生き抜くことに激しく執着した情念の発露、そして、守り抜くという気概に満ち、人への信頼と愛情を心深くに内包させた現在の安藤裕子の音楽世界全体を象徴している。
安藤裕子自身が子どもを産み育てているからこそ生まれた曲だろうと思います。 今回の『あなたが寝てる間に』のアルバムバージョンに近く、いつもの激しいアコースティックバージョンでのライブよりも少しスローテンポで荘厳な印象でした。

サイハテ
会場全体で手拍子。 テンポの速い曲だからうっかりすると私は手拍子が追い付かなくなる(笑)
曲の後半は、ねえやんの叫ぶような掛け声、ドラムの乱れ打ち、ギターの激しいかき鳴らし、ピアノの乱弾。
こんなに自由に激しく乱れているように思えるのに、ちゃんと一つの音楽として成り立っているというのがすごい。
最高に盛り上がったところで今回の予定セットリストは終了。

~~~ 以下、アンコール ~~~

MC
一人一人のメンバー紹介。 ライブグッズ紹介。 スキマスイッチ楽曲提供シングル発売告知(特典:楽屋招待者の番号発表)

問うてる
アンコールの一曲目にくるのは珍しい。 最後の「ラーラーラー」の歌い方に変化があって少し新鮮さがあった。

地平線まで
お婆様の命日が近いが、ずっと歌う気にならなくて歌ってなかったけれど、4年も経ったので歌いますと。
もうあの震災から4年経ったんだなぁ。 この曲を聴くと、あの時の緊張感と不安と悲しみが一気に蘇ります。 ねえやん自身が歌う気にならないというのもわかります。 直接の被害を受けなかった私でさえやっぱり思い出すのは辛い。 震災とともにお婆さんの死に立ち会ったねえやんはさぞかし辛いだろうと思います。

都会の空を烏が舞う
はじめてアルバムで聴いたときは少し戸惑った曲でした。 安藤裕子のこれまでには無かった楽曲だと感じたからです。 でも、『地平線まで』を聴いた後ということもあってか、ライブでこうやって聴くと、なんともいえず安藤裕子の荘厳な世界観が見えてきました。 張りつめたような大気、眼前に波紋を映す水辺が広がり、そこから黒い影が舞い上がるようなイメージが浮かぶ。 静かにゆっくりとしたリズムにドラムの重低音の轟きが加わり、バレエの動きを取り入れたパフォーマンスとともに安藤裕子の言葉にならない歌声が木霊のように空へ反響する。

曲の終了とともに暗幕が下がり終演。 しばらくして観客が席を立とうとした時、再び幕が少し開き、安藤裕子をはじめとするバンドメンバー全員が手をつなぎ一礼。 観客も立ったまま拍手で見送る。
ライブの最後に芸術的できれいなものを見たという余韻が残るこれまでにない新鮮な演出だった。 これまでの安藤裕子のバンドライブでは冒頭にこのような演出がされていたが、今回のライブは一曲目が『森のくまさん』だったので、このようにしたのかなと後で思いました。

安藤裕子 2015ライブグッズ
グッズ購入後に開演まで1時間近くヒマがあったので「中野ブロード! ウェイ!」(笑)にはじめて訪れてみました。 中川翔子も通い詰めているという中野ブロードウェイ。 オタクの九龍城って感じで圧倒されました。

リハーサル風景&ライブ本番の一部映像

いよいよ明日4/24、安藤裕子 Live 2015「あなたが寝てる間に」が中野サンプラザホールにてツアーファイナルを迎えます。

映像にて、リハーサル風景と大盛り上がりだったというライブ本番の様子がちょっとだけ公開されています。

これまでとは違うエネルギッシュで、かつ異質な雰囲気が伺えます。
ウサギゴケさんが仰るように、これまでの中でねえやんが一番、元気で楽しそうでいきいきしてますね。

これはとっても楽しみです。

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