4. つぶやき

のうぜんかつらの咲く夢の道

安藤裕子の出世作「のうぜんかつら」の原型となった、「のうぜんかつらの詩(うた)」。

のうぜんかつらの咲く道を
二人で歩いたものでした
そうよ 二人で ゆきました
のうぜんかつらの咲く道を

ねえやんのお婆さんが、ご主人との思い出を元に作った散文詩です。

のうぜんかつら

のうぜんかつらの花が咲くにはまだ遠い、花水木の花の季節、先にいったご主人の月命日、
病床で「のうぜんかつら」の歌をイヤホンで聴きながら、ねえやんのお婆さんが亡くなったそうです。

小学生の時にねえやんの父母が離婚し、お母さんが仕事で家にいなくなり、カギっ子となったねえやん。
風と会話しながら一人家路を帰る日々が続いた後、その状況を不憫に思ったのかどうかはわかりませんが、兵庫県の芦屋に家があったのを引き払ってまで、ねえやん達と一緒に暮らし、生活のあらゆる面で家族を支えることに尽力された、とてもしっかり者だったお婆さん。
寂しがり屋のねえやんを孤独にさせないということが、幼いねえやんの心を育むことにとって大切なことであることをちゃんと理解されていたのでしょう。 そして、幼少期に病気がちだったねえやんが健康体になれたのもお婆さんのおかげでした。

ねえやんが音楽活動をするようになってからも、肉体的にも精神的にも滅入ったねえやんに、
「好きなことをさせてもらっているのだから、つらいとか言うものじゃない」
と諭したりもしたそうです。

夢による予知能力があるというねえやんですが、夢のお告げでお婆さんの死を悟っていたとはいえ、心にぽっかりと空いた穴を埋めるにはまだ時間はかかるでしょう。
そしてその思いは、いつかまた新たな歌となって私たちに届けられるかもしれませんね。

お婆さんは今頃、のうぜんかつらの咲く道を、久方ぶりに再会したご主人と、手と手を取り合って並んで歩いているのでしょうか。

ねえやんを大事に育んで頂きましてありがとうございました。
おかげで、ねえやんに出会うことができ、今、私はねえやんに助けられています。
心よりご冥福をお祈り致します。

音楽の力に感謝

このたびの東北関東大震災により亡くなられ方に心から哀悼の意を表します。
また、大切な人、大切な家、大切な思い出を失われ、今も大きな不安と悲しみ苦しみに耐えていらっしゃる方に心からお見舞いを申し上げます。

地震発生から1週間が過ぎましたが、この記事を書いている最中にも、茨城県北部を震源とする地震が発生しました。 震源がどんどん南下してきているよう…
こんな中、今はまだ語るには早すぎるとは重々承知の上、自分の気持ちを落ち着けるために少しだけ書き留めます。

自分に出来ることってあまりにもない。
節電したり、食料などの買い占めに走らず、じっと大人しくしてることぐらいだ。
世間では、これをヤシマ作戦やウエシマ作戦と言うそうだが、本当にこれしかできない。
今もって、起こっていることに現実味を感じられないでいる。
安藤裕子ねえやんのMy Roomでも、未曾有の事態に茫然自失している様子。

国内史上最大のマグニチュード9.0の大地震とあまたの余震。
その後に何度も襲いかかる10メートル越えの大津波が人々の命と人々の大切な生活を破壊して持ち去った。
夜になり漏れ出した油で広がる大火災の光景はかつての阪神淡路大震災がフラッシュバックする。
原子力発電所は発電機能を停止するどころか、水素爆発とともに放射線と放射性物質を撒き散らす。 それも何基も。

地震発生時、私は仕事中。 近くの駐車場にみんなで避難すると、地面が波打つように揺れている。 止められた車は前後に動き出し、高い建物もしなっていた。 経験したことのない強くて長い揺れに、地球が壊れてしまったのかと思ったぐらい驚いた。 ワンセグで確認すると、このエリアでも震度5強を記録したという。
職場に戻ると、30kgはあるような大型プリンターがカウンターテーブルから落っこちて、棚の本や書類が散乱していた。 その後も大きな余震が何度も襲った。

その後、首都圏では計画停電が実施され、人々は食料やガソリン、懐中電灯やロウソクなどの生活物資や災害グッズの買い占め騒動。
戦争を経験したことのない私にとって、人の日常生活がこんなにも不安定で脆い上に成り立っているのだということを、地震の大きな揺れと、その後の被災地の惨状を知ることで痛切に感じた。

おおげさでもなんでもなく日本の運命が岐路に立たされている。
この震災の犠牲者はおそらく万の数をくだらないかもしれない。
今も行方不明者の捜索は難航し、数多くの遺体の回収もままならない。 東北の春まだ遠い寒さの中、被災者は情報もなく食事も睡眠もとれず、家族や知人の安否もわからず、今の生活、将来の不安、さらに被ばくを恐れるような状況の中でも懸命に堪えていらっしゃる。
日本の株価は暴落し、経済活動は当面はマヒしたような状況だろう。 それにより倒産する会社、解雇されてしまう人々も出てくるだろう。

地震から3日ぐらい経って原発が深刻な状況となり、関東全域での計画停電の情報も錯綜していた。
こんな時だから私は、仕事中にもずっとラジオを聴いていた。
深刻な震災状況を伝える合間に時折流れる音楽に、張り詰めていた心がじんわりと癒される思いがした。
普段なら大して気にも留めないような聴き慣れたポップスにも、心が傾いた。
じわりじわりと胸に沁み込んでくるように。
日常のなんでもないことが、とても愛しく幸せなことに思えてくる。
こんなにも音楽って人の心を励ますものなのかと、「音楽の力」をはじめて身を持って知った。

そういえば以前、坂本龍一氏が9.11のテロの時のことをテレビで語っていた。
テロ事件から少しだけ時間が経った頃に、人々の間から自然とビートルズの「Yesterday」が流れてきたと。
強張っていた体の緊張が解けていくようで、音楽の力というのをあらためて感じられたと語っておられた。
今は、その気持ちが本当にわかる。

私に出来ること。
非常時なりの過ごし方をしつつも、正常に戻った時のために準備すること。 元気な日本に戻るために元気に働き生きることです。

真っ暗な部屋の中で、イヤホンで聴くねえやんの音楽で心を落ち着け、悪夢が早く過ぎ去ることを祈りつつ眠りにつく毎日です。

ピアノインストゥルメンタル 2

こんなのあったらいいな、安藤裕子ピアノインストゥルメンタルの第二弾。
ぷりんと楽譜さんが少し曲増やしてくれていました。

水色の調べ

夜と星の足跡 3つの提示

Paxmaveiti ラフマベティ -君が僕にくれたもの-

星とワルツ

やっぱり、フルでもっと聴きたいな~
あと、もう少し思い入れみたいなものが感じられる演奏だといいんだけど。
ちょっと、「楽譜通り弾いてます」感があって… 弾けない私が生意気言ってすみません。
仕方ないですよね、あくまでサンプルですから。

歌無しでも十分に聴けるのが、素晴らしいですね。 曲の素晴らしさをあらためて感じます。

カバーアルバムの次は、「安藤裕子アコースティックアルバム」、もしくは、「安藤裕子ピアノインストゥルメンタルアルバム」でお願いしますね。 ねえやん、もっさん、アンディーさん、山中社長!

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