安藤裕子の知名度は、年を追うごと、作品を発表する度、活動の幅を広げるに比例して上がっていくのだが、当の本人はいたってマイペースで、苦手とするテレビ出演などは極力抑え、無理して目立とうとせず、依頼される仕事を堅実に丁寧にこなしつつ、自らの音楽世界、その他アートワークを含めた「安藤裕子の世界」を着実に築き上げている。
エイベックスグループのレーベルに所属するわりには商業主義に走りすぎることなく、急ぎすぎることのない、納得のいくまで作りこまれた音楽作りが静かな共感を生み、これまでの安定した人気を支えているのだろう。それには、安藤裕子を真に理解し、支える素晴らしいスタッフや協力者に恵まれたことが大きいだろう。
このように現在、熱い支持を得ている"アーティスト安藤裕子"がつくられるまでには、それなりの紆余曲折と出会いの過程があったようである。それらについて上記の様々な視点から探っていこうと思う。
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